小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:女の決意、男の決意。それを見守るファティマ達

 3〜4月号まとめて。
 ◆女達
 ムグミカがラーンに残らなかった事により腐敗してしまった神官や行政官達は目先のことしか考えていないし、もしかしたら詩女という存在について「お飾り」程度に思うようにさえなってしまったかも知れません。でも、フィルモアの件をなんとか乗り越えなければならないこともあり、神官達はまだ泳がせておかねばならないでしょう。それらの問題解決の為にはフンフトが詩女を続けなければなりません。眠り続けているマグダルでは今迎えている難題を乗り越えられないでしょう。何よりマグダルをラーン留めてしまえばボスヤスフォートに狙われる可能性があるので、何とか逃げ続けなければなりません。そしてマグダルの眠りの秘密も明かされます。眠っているゆえボスヤスフォートの手から逃れることが出来ていると。フンフトの思慮の深さ、そしてムグミカは命と魂全てをかけてボォスの明日への道を作ったのだと深く思います。
 11月号ラストでおっとろしー目で睨んでたラーンの騎士。その二人の名前が明らかになりました。デザインズ4ではドヌーブのみ出てますね。神官達が腐りきってる中でもドヌーブ(どうしてもドヌーヴと書いてしまうなあ。クセで)達はフンフトを信じ、密かに動いています。彼女達は今でも詩女の力を信じ、フンフトも彼女達を頼りにしているのでしょうね。「女の結束力」ここにあり、って感じです。また、もしかすると、フンフトがハスハントのどこかでひっそり暮らしていた頃に、元詩女の警備としてラーン支隊の誰かがフンフトの側に居て彼女の言動を見聞きしている為、彼女が「神官達に担ぎ上げられ、大国にいいようにされる女」ではないことを理解してるのではと自分は考えました。
 ◆髪を切る女、唇を噛む男
 巴が追っていたこともあり、マグダルとヘアードの容姿は割れているのでしょう。元々国家でそれなりの地位にいたのですし。ですから少しでも目立たぬよう、容姿に手を加えることは仕方の無いことでしょう。けど、このシーンにはヘアードの決意がさらに強まったことを示していると自分は感じます。ラーンに着きさえすればマグダルは大丈夫だとそれまで思っていたけれど、そうではなくなった。いつ落ち着くか分からない混乱の中、逃亡の日々を送らねばならない……でも「私も……御いっしょします!」と。ヘアードのこの一言、そして髪を切るという行為は、先の見えぬ道をマグダルを守りながら歩き続ける。その決意に一点の曇り無しという気持ちの表れだと。
 次のページでヘアードが頬を赤らめているのは、自分の歩むべき道は決まった、それを成し遂げようという高揚感のようなものもあると思いますけど、やっぱり好きな男性に自分の潔さ、勢いをみせてしまったと、一段落ついてからちょっと気恥ずかしく感じたせいでしょう。お堅いとドヌーブにからかわれていますが、ちゃーんと女心はあるんですよん、ってことですね。
 そんなヘアードの「とてもシンプルな女らしい潔さ」にランドは胸を打たれたのでしょうね。
 バッハトマを倒す為に個人的に動こうというのがランドの当初の気持ちだったと思います。マグダル保護はその一環でしか過ぎなかったと。そもそも長年A.K.D.の魑魅魍魎うーじゃうじゃというような政(まつりごと)を見、そのなかで公爵として、ミラージュの一員として求められる行動を彼は取ってきたと思います。彼の行動のベースにはA.K.D.というものがあったと自分は考えます。
 だけど、ヘアードが彼の前で見せた行為は、一人の少女……確かに次期詩女であり剣聖の忘れ形見でもある重要な人物ですが、国のサポートどころか、GTMも無くファティマも居ないという、騎士にとって非常に心細い状態で少女と共にあてのない、先の見えない逃避行の決意。ミラージュを退団したというものの、A.K.D.のサポートを受け、ティスと共にある自分とは状況は全く異なります。
 そしてランドはA.K.D.という地盤の上で動くことを止め、ミグノシアに足を付けて戦うことこそ自分が成すべき事だと心に決めます。デザインズ1で、ランドはとてもジェントルであると書かれています。単行本4巻でカイエンがアトロポスに言っています「騎士ってのは君主と……美しき婦人のために戦うもんだ…」と。ランドが既婚者かは分かりませんが、短くは無い期間共に居た間に、ヘアードの言動に心を動かされたことは間違いないでしょうね。
 それにしても、4月号62pからのヘアードの言葉と表情。確かにお堅い女性らしいといえばそうですが、彼女のランドに対する思いを彼女としては精一杯伝えたっていうのが感じられます。「殿方に服を頂くなんて初めてです。うれしかった……」そう言ってランドを見る彼女の目はとてもせつないですね。服をもらっただけでなく、思い出を有り難うと伝えたんだねと自分は感じます。ああもう、いじらしーなー。ドヌーブも思ってるでしょうけど、えいえいっ、早く一緒になって幸せになっちゃえー!
 でも、その為には魔導大戦が終わらないといけないんですけどね。恋の障害としてはでっかすぎますぜ。
 ◆マスターの喜びは私の喜び
 単行本12巻119pのティスもそうですし、2月号58pのナールーシャも、マスターが騎士としてでなく、普通の人と変わらぬ反応……それも嬉しい反応をしたとき、とてもいい笑顔をみせるよねと思うのです。ファティマは戦闘兵器。それは揺るぎません。しかし、繊細な感情を持っている事もまた事実なのです。人間であっても、自分が大事に思う人が嬉しい時、自分の事の様に嬉しく感じると思います。ファティマ達もまた同じなのだと。
 ◆えっ? 何故ヘアードはあの時……
 ヘアードがあっさりやられて失神というか死亡判定喰らってしまったのは何故? という話ですが、デザインズ4の感想のGTMの項目でも触れたように、GTMの動きは一瞬なんですよね。それを頭に置かないといけないと思います。様子を見に道路に出た民間人に囲まれ、しかも腕に抱えたマグダルの命を最優先して、騎士とファティマが操作するGTMのビームの着弾点を見切って逃げるのはあれで精一杯だったのでは? コマを目で追うよりもずっと速くシーンは動くことは、単行本7巻20pで説明がありましたね。
 赤十字スタッフの持つ機材で生命反応ゼロ判定だったのに、ティスの診断では大丈夫だったのは、首のファイブ・スターの加護、いや意思なのか……
 勿論、その後を読むと分かりますが、マグダルは安寿と厨子王の物語のように、今度はヘアードとも別れることになってしまいます。舞台は急に宇宙へ。宇宙海賊が出てきました。マグダルがカーマントーで辛い目に合うというの話のスタートになるのでしょう。
 ◆その他
 4月号の本編表紙で、デザインズ1のミラージュマシン型式に変化があった理由が判明します。グリットだからG型なのね、と。クロスは自分が一番好きなMHで、自分が騎士なら間違いなく選びたいMHです。勿論雄型ですけど。パワーはあるけれどバランスが取れて扱いやすいかなって所が。グリットはクロスのイメージをちゃーんと引き継いでいるすばらしいデザインだと思います。全身像はよはよ、って所。あと、このイラストのポストカードがとらのあなの特典にならないかなーと期待。
 クールというかさっぱりとした表情のジャカルナ。ザクっぽいパイプライン? がいいアクセントのスーツですね。そして、やーっとやーーーっと、出てきたメルシュ。ウモスの国体はあんまり良い印象じゃないのですが、そんな中でレスターやメルシュのような好人物がそれなりの地位にいるというのは不思議なものです。そうそう、レスターは青銅騎士団で隊長だったというのも今回明らかに。へらへら〜モードだったカイエンにアウクソーの重傷という大きな痛手を負わせるほどの人物ですからただの騎士では無かったという事でしょうね。さておき、クールなジャカルナにイイカンジのメルシュ。うーん、かっこいいオサーンが沢山出てきていいですねえ。
 さておき、NTが29周年ですか。今年で自分は46歳になります。8年間の連載中断中は、F.S.S.や映画「花の詩女」関連の記事がない限り買っていませんが、長いお付き合いだなぁ……。セーラー服着て、学校帰りのバスの中でワクワクしながらF.S.S.の第1話を読んだ時の事は今でもはっきり覚えています。10年近く前まで創刊号から全部持って引っ越ししたりしてたのですが、流石に限界を感じ、切り抜きだけして(それでも段ボール一箱分)持っています。本当はそれをスキャンしていつでも見ることが出来るようになればいいのですが、自分の持つ多機能プリンタだとNTのサイズは大きすぎて無理なんですよね。やれやれ…… 連載再開1年になり、机の端のブックスタンドで固めてあるNT誌も結構な量に。要らないページは切って捨てているんですがそれでも、ね。
 13巻分まであとどれ位連載が続くのか分かりません。12巻並に長くなるのかな?

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:デザインズ4感想(1)

 心身の具合が悪かったこともあって、文章を書く気持ちになりませんでしたが、やっとこの数日ちょこちょこと。下に、久々に、さつき本家で時事がらみの話を書きました。天井裏の方で書き始めたのですが「別に時事も本家でいいやん」って。
 さて、デザインズ4。10日に日本橋でNTと一緒に買いました。2chの本スレではバレが沢山出てジタバタしてましたけど、ゲーマーズ等の店舗特典が気になるので。でも半年以上F.S.S.関係の特典はないですね。デザインズ4購入特典があるか気になってましたがありませんでした。花の詩女のワールドガイドには連動特典があったのですが。でも、そもそも日本橋は面白い所です。知らないコミックや艦これグッズをチェックしたいし、外出回数を増やすためにも、毎月10日に日本橋に行くことはなるべく続けたいです。
 ◆紙質
 2ch本スレで言われていたほど扱いに困るものではないと自分は感じました。スレにもありましたが、帯をつかって背を持つようにして扱えばいいと感じます。白い花十字がエンボス印刷されてとても綺麗。でも、購入後すぐにも書きましたが、Amazonで売っているB4サイズの透明ブックカバーがあると良いと思います。おや? 梅ヨドの地下2階に店舗在庫あるっぽい…… 尼だと送料別で1000円位しちゃうし、梅田いこうかな。
 自分はエルテが好きなのですが、エルテのエンボス・シルクスクリーン作品のように、いつか金箔や銀箔を潤沢に使った、マグナパレスのイラスト作品頒布をと思います。けど10万超えちゃうでしょうねえ……多分。そうそう、センセもエルテは好きなんじゃないかなと思うんです。マンティックモードやキャラのポーズとか影響があるかもと思いますね。気になる方はこちらの作品集が入手しやすいかと思います。「Amazon:エルテ―幻想の世界を生きたアールデコの寵児 (六耀社アートビュウシリーズ)」でも、立体的なエンボス・シルクスクリーンの作品は実物を見ないときっと印象が分かりづらいと思います。エルテの作品の実物見てみたいなぁ。まだ見たこと無くて。
 ◆血の十字架と黒の花十字
 花十字がミラージュシンボルとなり、血の十字架はガットブロウに引き継がれました。血の十字架が騎士の印でもあり力を行使するモノであるガットブロウになったことで、恐怖の執行人としてのイメージは強くなったと思います。
 ソード・アート・オンラインの最初の物語、アインクラッド編でアスナが加入しているギルド、血盟騎士団のイメージがあったから変更? という話があるとかないとかですが、この作品の発表は2009年です。それ以前から花十字は登場していますからこの説はないですね。
 センセがどういう意図で花十字にチェンジしたのかは語られていないと思うのでわからないですが、19pの色に関する説明「白と黒しかない」がヒントでしょう。個人的には、天照家の四菱、魔導ギルドの六方四菱がバーミリオン(銀朱色)ですから、天照帝個人の騎士団であるミラージュは別の色を使うのが良いのだろうと自分は考えます。死を連想させる色としての黒、死者への手向けとしての花……なーんて思ったり。
 それと、NT4月号の巻頭特集で、女性用ミラージュ制服の裾から覗くタイツの色がパーソナルカラーだという設定が出ましたね。「えー……えーと?」ってな感じで何とコメントしていいのか分かりません。ただ、2chスレでは成長したパナール、もしくはリィのタイツの色が明るい紫になっているのが残念というコメントがありましたね。デザインズ1のティータのデカダンスーツの色が変更された時に大ブーイングがセンセの元に届いたらしいので、今回も変更があるかも。やはりエックス家の女性のタイツは深い青紫でないとね。自分も不満のブー! を一票。
 ◆GTM
 今までNTに収録されたデザインに詳細な説明をつけたという感じでしょう。でも、NT誌で見たよりも大きくはっきりとラインが見えることが出来て嬉しく思います。映画「花の詩女」のカイゼリン起動シーンで騎体色が変化する理由が説明されていたのが興味深かったですね。こういう所まで考えてたのかよー、って。こうなるとまた観に行きたくなっちゃいますね。でも、本当、あの映画での戦闘シーンはあっという間なんです。目をぱちくりしている間に戦闘が終わってしまう。デザインズ3で、K.A.N.の戦闘時間が7分とありますが、カイゼリンがやったような展開ならば7分で十分なのかなとも。そうなると単行本1巻の黒騎士vsL.E.D.の65時間38分は、今の設定だと長すぎになってしまうでしょう。でもあの当時の設定はそれはそれで、ということで。
 ◆パライバ・トルマリン
 検索しましたが、とあるサイトで、0.4ctのパライバ・トルマリンのリングに50万のプライスがついてました。色味の違いで値段の差がかなり出るのでしょうね。その点はオパールとかルビーなどに似てるなぁと感じます。心に染みるというよりも、鋭い印象を与える青だなぁと思いますね。しかし、トルマリンでこんなに高価なものがあるとは今回初めて知りました。ct単位だとアレキサンドライトと比較してどうなんでしょう。宝石はマジわかりませーん。由来とかも影響あるでしょうしね。
 ◆アシリアスーツ分解図
 連載再開以降のデザインシート全てに言えることですが、デザインズ3までのデジタルセルと比べて格段に技術が上がっていると感じられます。透けて見えるということ、ハイライトの部分のボカシや色トレスと組み合わされたボカシ等。1枚もののデジタルセルだから出来る美しい効果を惜しみなく使ってるなぁと。インフェルノ・ナパームver.のL.E.D.は本来これ位透過してたのでしょうね。連載再開号の町のセルが5枚重ねというのも凄い。このコメントを読んだ後、じぃ〜〜っと町のセルを見ると確かに透けてます。襟のレースの美しさにばかり目が行っちゃってたのでブラウスが透けていることにやっと気付かされたという。とほほ。「そう簡単に立体化させてなるものか」というセンセの意地はここまで来ちゃったんだねぇ。
 さておき、フィルモアファティマの提灯袖が膨らんでいるのはああいうハーネスがあるからという説明が出て納得。オペラスーツの肩もああいうハーネスが入っているのでしょうね。デザインズ2ではクローソーの肩部分はかなり小さくなってしまいましたが、単行本2〜3巻あたりの大きさが自分の中では基準です。鳩ラキも昨年9月号で最新デザインがお披露目されましたが肩が小さいですね。ちょっと寂しいです。
 かぼちゃパンツの件。ウエディングドレスを着たことがあったり、ゴスロリerの女性なら分かると思うのですが、あれだけ裾を膨らませるためにとか下にごっそり着る訳で。例えばこういうのがあります。「【楽天市場】5本ワイヤーパニエ 綺麗なドレスライン作りに♪ ロングパニエ 5段パニエ :T・ブライト楽天市場店」 普通のスカートでも、布地によっては重いですからカッティングで頑張っても裾が長いとストンとすぼんでしまうと思います。ファティマにパニエだと人間らしく見えてしまうのでNGなのでしょう。だからかぼちゃぱんつになった、と。勿論、裾の切り込みがありますからモロミエですしねえ。
 半透明とありますが、光の種類や向きが違えば印象や透け具合は変わって見えるのだと思います。昼の光も夏と冬では違いますし、ホワイトの蛍光灯と暖色系の電球でも違ってくるのではと。そこら辺を想像するのも楽しいですねえ。
 それと、ファティマの体型自体も人間とはかけはなれた印象が強くなりました。手足は小さく、腰は細く。逆に腕と脚は長く。地球人がファティマを見たら宇宙人と思うだろうというようなコメントをセンセが単行本6巻のポリゴンラキシスの所で書いてますが、それがやっと一段落したのかなと。もう、地球人だとコスプレできないんじゃないかなーって位になっちゃった。キャラクターズ4で発表されたファティマのキャラシートと比較すると「これが同じファティマ?」ってなりますね。でもそれが、25年以上の「時」を感じさせます。ファッションモードは常に変化するものですから、ナガノ・ブランドの基本、エッセンスみたいなものは変わらないけれど、デザインラインは大きく変わるのは自然な事なんだと自分は思います。逆に変わらなければつまらないデショ? って。
 ◆ブライド
 うへえ、このスタイルで搭乗するんですかとびっくり。L-GAIMのムック本、L-GAIM1のポセイダルの描き下ろしイラストに「みんながかっこだけで戦争しているから、コックピットにいるからじゃまだとか、身体が自由にうごかせないというのは関係ないんです」というコメントがあったのを思い出しました。
 ◆詩女達
 大きすぎる力を持つことの危険性。天照帝がF.S.S.では分かりやすい例になりますね。天照帝は灰になろうと、いや、肉体が消滅してしまってもすぐ再生してしまいますし、死んだ人間を生き返らせることすら可能です。けど、特別な時以外はその力を自分で封じています。単行本10巻、ブラック3のエピソードの時にボスヤスフォートは言ってますね「貴様がその”本当の力”を使えば、私など一瞬で消え去るというのに……」と。「人の世界は人が切り開くべきである」と天照帝は天照命やメル・リンスから教えられたのでしょうか。人の世界は超常なる存在が自由にできる箱庭ではないと。
 詩女の預言力もまた大きなものです。しかし、人が生きる上でこれから起きる全ての事が分かっていたら生きる上で良いだろうかというと……恐ろしいと思うのです。自販機でお茶を買うのに財布から出した500円玉が転がって自販機の下に潜ってしまうだろうっていうレベルから、大事な人を失う事、自分自身の死の日時まで。どんなに頑張っても避けられない出来事を目の前に箇条書きで突きつけられたら、明日を待ち望む気持ちがガクンと失うと思うのです。
 ムグミカやフンフトは言います「夢や希望、理想があってこそ人」だと。明日何が起きるか分からない。辛い事があるかも知れない。しかし、それを乗り越えた先に良いことが待ち受けている可能性もあるのです。自分自身そうでした。辛い事が多い人生ですが、悪い人生ではなかったと言えます。自殺を考えた時もあります。しかし、アドバイスを受けたり自省を重ねることで希死念慮を乗り越え、多くの方々に支えていただきつつ、知恵と工夫で生き延びてきました。今、病気だし貧乏だけど悪くはない日々だと思っています。楽しみもあります。
 詩女達は一人でも多くの人が「明日良い日になると良いな」と思えるように、と願っているのでしょう。そして、「自分の問題を出来るだけ自分で解決する力」を付けて欲しいと。だから、例え先々の事が「視えた」としても多くを語らず、その人が自分で乗り越える為のアドバイスだけを与えるのでしょうね。
 独りで悩んだり工夫しても解決しない時、誰かに相談することは悪いこととは自分は思いません。相談する事は「能動的行為」であると自分は思います。もらったアドバイス等を元に自分で行動し、問題を乗り越える事が重要だと思うのです。勿論、その時に誰かの手を借りることもあるでしょう。けど、自分が動くことが出来れば良いと思うのです。おんぶにだっこされて問題を乗り越えた時より、例え手を借りたとしても自分で動いて乗り越えた時の達成感は格別なものがあるでしょうから。その時の記憶、実感が、明日への原動力になると自分は考えます。
 詩女の想いはセンセから読者……特に10代や成人したばかりの若い人達へのメッセージだと思います。
 人力検索はてなや、はてなハイクでたまに自殺を願う若い人の悩みをみたりします。どうしてまだ若いのに死に急ぐのと、悲しい気持ちになります。相談したり、誰かの力を借りることが恥ずかしい風潮なのでしょうか。ちょっとでも周囲の人と違う事が自分の中にあれば恥ずかしい事なのでしょうか。自分はそんなことはないと強く思います。
 辛い道を歩くクリスに今後降りかかるであろう災難。でも、倒れないで……と詩女達はクリスに話しかけます。貴女がかたくななままでは物事は変化しないだろうけれど、クリス自身が状況をきちんと把握し、自ら模索し、さしのべられた手をしっかり握り返すことを忘れなければ、きっと大丈夫だと。
 だから、若いみんな、どうか倒れないで。

世事多事:国際大会でチャイニーズタイペイの旗ではなく中華民国国旗を掲揚出来る日を願う。

 台湾で学生達がデカいことをやっちまった。「台湾で学生らが立法院を占拠、TPP交渉進める日本に影響あるか?(東京ブレイキングニュース・旧:日刊ナックルズ)」を見ると、どーやら馬総統や政府上部が内容をおおやけにしないまま「両岸サービス貿易協定」について中国側と協議して締結しちゃったらしい。その内容について明らかになったため一気に学生を含む市民、特に中国に歩み寄ることをよしとしない人達が立ち上がった訳だ。詳細は記事で。
 さて、気になる話が。2chの東アジアニュース+板の「【台湾】 「中台協定」反対の学生らが議場占拠 台湾 「産業切り捨てにつながる」[03/19] 」のスレにあった話だが……2chのスレの事なので真贋は分からないが、下記のような事が起きると独立派にとっては恐ろしい事になると自分は思う。

(スレ番52より抜粋)
今回の法案の問題點を以下に挙げます。
まずは中國からの移民が容易になること。
中國人が台灣で起業したい場合、600萬台灣ドルを銀行に提出すれば3年間の居住が可能になり、
ビザの更新は無期限ということなので実質永住が可能となります。
もし中國人がレストランを台灣でオープンしたい場合は父親がオーナー、母親がシェフ、
子供が會計という立場で申請すれば家族揃っての台灣移住が可能です。

 先に挙げた東ブレのニュースによれば、自営業だけでなく中小企業にかなりのダメージが来るのではとの予想がある。そして、台湾に浸透した大陸民が「軒を貸して母屋を取られる」ということわざにあるようなことをしでかさないか、という不安もあるのでは。

 兎に角、中国というか中華人民共和国がデカイ顔をするのが困る。五胡十六国じゃあないけれど、兎に角、国が分裂するのを怖れて、様々なバックボーンを持つゆえ漢民族中心の動きから独立を望む存在を棒でしばき、縄で自分達の土台にくくり付けようとしているのが自分にはどうも気に入らない。
 確かに日本だって古来より一つの国ではなかった。「平定」という経緯があって今の日本の基礎が出来たのだ。その後徳川がとりあえず落ち着かせ、明治維新を経て西南戦争等を終わらせた後やっとこ安定したと言うところだろう。それと、平定があったり婚姻などの交流の繰り返しの歴史を重ねた現在でも日本は複数民族国家であると自分は考える。
 第二次大戦後、運が悪ければ連合国で分割統治されていた可能性だってあったが、米国が強固に単独で占領することを主張したのが幸いした。その占領が終わった後も、ナンダカンダともめはしたが「とりあえず」日本国として一本立ちしていると思う。今のところ内部独立の気配はほぼ無いだろう。
 だが、台湾、いや、中華民国にとって悲しいことは、米国が日本の占領統治に注力したために中国大陸でのゴタゴタにしっかりと目を向けることが無かった(出来なかった? それとも軽視していた?)ことだろう。毛沢東がマイクの前に立った後で、米国は「大変な事になってしまった」と大後悔することになったと思うが……遅すぎた。また、台湾の帰属についてサンフランシスコ講和条約前にしっかりとした協議がなされず、なんらかの形で明記されたなかったことだろう。他にも、台湾現地の人(本省人)と、中華民国政府と、それとともにやってきた人達(外省人)との間に起きた悲しい話もある。詳しいことは調べていないので分からないが、今でも、日本に於ける「関東と関西のいがみあい」みたいなものはあるのではないだろうか。
 そんな経緯がぐだぐだと続き、台湾の選手がオリンピックなどの国際大会に出る時、中華民国の国旗を掲揚することは出来ない。しかも、チャイニーズタイペイという呼ばれ方をする。リパブリック・オブ・チャイナと呼ばれないし言えないのだ。辛いことだろうと自分は思う。
 中華人民共和国が国連でデッカイ一票を持ち、世界各地でデッカイ顔をしてるから、多くの国はおおっぴらに中華民国を支援出来ない。今回の学生を始めとした行動も、大きく報道されることは無いのではと思う。特にクリミア問題が現在大問題になっているので世界の目がそちらに向いているのもある。中華人民共和国的には願ったり叶ったりなのだろうが。CNN.comのアジアニュースを見ると、マレーシア機事故のニュースがトップになっている。一応、「Taiwan protesters' ultimatum passes without government response - CNN.com」という形で報道はあるが。だが、一番ヒートしているのは、ニコ生のロングラン生中継だろう。「台湾立法院(国会)を学生らが占拠 生中継 - 2014/03/19 21:00開始 - ニコニコ生放送」いつまで続くか分からないが、これをピックしたのは凄いと思うし、何か動きがあれば「歴史の目撃者」になる事が出来る可能性もあるのだ。昨日の夕方、ちょっとした動きがあると「ほえほえくまー!」という弾幕が流れたが、どうやら、この一件の目的である「退回服貿」、つまり、サービス貿易取り決めを撤回せよ! というシュプレヒコールの空耳ワードらしい。詳細はこちら。「ほえほえくまーとは (ホエホエクマーとは) [単語記事] - ニコニコ大百科」
 こうやって軽くウィキペディアなど検索して読んだだけでも、サンフランシスコ講和条約で漏れている件が後世大きな問題になってしまったことが悔やまれる。朝鮮戦争によって第二次大戦の戦勝国全てがサンフランシスコ講和会議のテーブルに付くことができなかったせいだが。全く……なんともかんとも。
 さておき、学生を始めとした人々の行動が、台湾、いや中華民国について世界の人々の耳目を集めるきっかけになって欲しいと願っている。個人的には、何とかして中華人民共和国アゴにアッパーカットを一発キメてもらい、国際大会の時に「リパブリック・オブ・チャイナ」と呼ばれ、中華民国国旗を掲揚できる日が来て欲しいと思っている。

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.

 デザインズ4を購入しました。2chスレで「表紙の紙が汚れやすい」という話で心配していましたが、丁寧に扱えば大丈夫かなと思います。帯が大きめなので、持つ時には帯を使うといいかも。スレにあったのですが「B4サイズの透明ブックカバーが500円程度で通販で売ってる」とのこと。
 内容については満足です。これまた2chでは「新情報が少ない」などの書き込みがありましたけれど、キャラシートを大判で見ることができるのは嬉しい事です。
 で、NTの先月号今月号合わせて感想とか色々書かなきゃと思ってるんですが、持病の状態がちょーっと悪くて気力が沸かないというかなんというか。それと、万梨阿さんのCDも10日発売だと思い込んでいたのですが、26日だったんですねー。楽しみです。

凡桃俗李:深い感謝

 今年、新年を迎えた時点でカウンターをリセットするのを忘れていました。今見ると、43281という数字。本当に有り難うございます。今年も、なるべくF.S.S.レビューを中心に、時事問題から雑記まで色々書いていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:詩女とは

 体調がホント良くないので、簡単に。
 ◆詩女とは、地球世界でのアーティスト達と同じでは?
 9月号でムグミカが「だって詩女は”人は希望と幸せがなければ死んでしまう”と言ってきました」と言っています。2月号でフンフトは「私たち詩女は人々夢や理想が消されてしまう世界を望みません。一生夢を希望を持って生きてゆける世界を私達は望みます」と言っています。これは、地球世界のアーティストが作品やメディアへのメッセージを通して訴えていることと変わらないと自分は感じました。環境問題や平和を強く訴えていることと同じだと。
 現実が厳しく辛い事は、自分自身の人生経験で嫌と言うほど感じています。血が繋がった家族でさえ信じることは出来ません。いや、親しいからこそ、トラブルになった時は憎しみが増すことも。考えが違うために争い、欲のために争い、力の誇示のために争い……地球上の全ての人々が、武器を捨てて握手をすることなど非現実的だと自分は思っています。しかし、アーティストの方々はそういう現実を分かっていても、あえて環境問題や平和を訴え続けています。その姿と詩女が思い願うことは同じだなと2月号を読んで感じました。
 ◆詩女達
 やはり、自分が何度も書いてきた「生き抜くこと」を過去の詩女達もクリスに訴えていると思います。そして、ダイ・グの思いを胸に歩むクリスを守る人達、存在があるということも。また、映画GTMの中でクリスが蒔いていた花の種のことも触れていますね。
 作者のあだ名と同じ名前をもつキャラ。登場ずっと前にキャラシートが出来ていたこと。ノイエ・シルチスのリーダーとなること、フィルモアの各騎士団の色、赤・青・黒が服のアクセントとなっており、ウォータークラウンを2つも身につけていることから、重要なキャラであることは示唆されていました。が、楊貴が見えるどころか、過去の詩女からのメッセージを受ける身になろうとは。映画GTMを見た時は、ああ、連載再開後のデザインはこういう風になるんだよというファンサービスとしか受け止めていませんでしたが。まったく、まったく……なんてことしてくださるんですか。良い意味でね。そしてレーダー8世の養女となったことは、先月号でアドー王が企んでいた事から彼女が守られるであろうということでしょう。一安心ではありますが、元老、特にアドー王としては面白くないでしょうね。また、アドー王の父であるバシル王も違う面でクリスの事について面白くないと感じています。レーダーの名を頂いたとしても、クリスは今後もフィルモア国内の政治的なゴタゴタに巻き込まれるでしょう。特に……”三色の娘”が彼女をどうするか、気になるところですね。
 ◆オディール
 本スレでも多くの方がどうなんだろうね、と書いてらっしゃいましたが。バレエ「白鳥の湖 - Wikipedia」をご存じの方はすぐに分かることなのですが、オデットとオディールは深い関係があります。物語だけでなく、二人を同じプリマが演じる場合もあるというのが気になります。それとなにより、オデットはバランシェ・ファティマだけれど、オディールは誰の作なのだろうという所が。バランシェファティマ一覧はキャラクターズ6でその一部が公開され、後に単行本11巻巻末で全員の名前とそのマスターや処遇が発表されており、その中にはオディールの名前はありません。誰かの元に居ないのはバランシェ邸で休眠中のハスノホルテだけです。彼女のスペックはそこそこ良い感じですし、意外なところで登場してもと思いますが。
 もしかして、エストの事を知ったバランシェがティータを作り上げたように、オデットの存在が何かの作用を引き起こしてどこかのガーランド、例えばクープ博士が作ったのかも。
 オデットとオディールを同じプリマが演じるということ、1月号に出ていたオデットの姿と同じデザインのスーツであることから、オデットの別人格がオディールなのではという声もあります。が、本スレでもありましたが、「お母様」の突飛な行動のため、オデットがダランスを操縦してますから、フィルモアに居ることは不可能なのではという声があります。
 そんな訳で、一つ謎解きして、また謎を作るというパターンは続きそうですね。
 ◆サクリファイス
 実は、ジークママ、サクリファイス、クイーン・オブ・ショルティの話については、どう書けばいいんだろうと今でも思っています。茄里の正体がきちんと分かるまで待ってもいいかなという思いもあります。
 トレーサーEx.2にあったキャラシートは彼女がまだ若い時……慧茄が皇后だった頃か、もう少し歳を取った頃の姿だったというのが1月号で判明し、ああ、それなら今の姿と違っても納得と言ったところ。ジークの年齢からして、アイシャとあまり変わらない歳か、もう少し若い位でしょうか?

 ◆荒魂、和魂
 9月号のレビューで少し触れましたが、まさか本編にその言葉が出てくるとは。和のテイストを表に出しているA.K.D.側でその単語が出るなら分からないでもないのですが、慧茄を始めとしてフィルモアの重要な地位にある女性が漢字の名だというのが出てきてますし、詩女の蛇文様にしてもそうですね。本スレでも書いている方がいらっしゃいましたが、フィルモアがジョーカー世界でも古い歴史を持っていることをアピールしたいという事、また詩女も同じように、炎の女皇帝と繋がるほどに長い歴史を抱いてきたということを示したいのかなと。
 荒魂は「神の荒々しい側面。例えば天災や天罰など」で、和魂は「神の慈愛的な側面。人々へ自然の恵みを与えることなど」だそうです。「統治することとは」ということを考えてみると、福祉制度を作ったり、インフラを整えたりするのと同時に、司法制度をつくり、刑法を定め、また、外に向かっては外交戦略を練ったり、万が一の時には軍隊を動かすというの事が出てきますが、その「時に厳しく、時に優しく」という二つをきちんと持つことが王の統治であるということなのでしょう。その象徴が十字というのは何故? というのが気になりますけれども。でも、イヤリングという「2つで1セット」というところが大事なのでしょうね。厳しいだけでも駄目、優しいだけでも駄目、両方を状況に合わせて上手に使い分けると言う事が。
 ということで、今月号については申し訳ないですけれどこれくらいで。本当、毎年年末から2月位までは辛くて……仕方ないんですけれどね。

子宮筋腫の手術:手術から約9年半。内診してもらう。

 もう10年近く経ってしまったのかという気持ちもありますが、手術前夜にキョーレツな下剤の為に苦しんだり戻したこと、術後麻酔から目覚めた瞬間から強烈な痛みで苦しんだこと、痛みのあまり戻してしまったこととかの苦しい事は忘れることは出来ません。カテーテルが外れた後、病室からトイレまで、普段なら1分もかからない距離を、手すりによりかかりながらズリズリと歩いて行ったこととか、腹帯の中をこっそり覗いて、ホチキスみたいなので留まってる傷口に唖然としたりとかも。絶食が終わった後に出たお椀に2/3位しか入ってない重湯を食べきれず残してしまったとか……色々ありましたね。
 手術前や手術後は、子宮と卵巣一つが無くなったことということがそれほど自分の中では大きくなかったのですが、今は「すこし、物寂しい」ものを感じています。
 先日、右眼の強膜炎の検査でCTを取ったのですが「妊娠してませんよね?」と尋ねられたり、質問票にそういうものがあると、ちょっと悲しい気持ちになったりします。ウツ病や経済的理由の為に子供を産み育てることは無理だと頭では理解していますし、全摘を選択したことは間違ってなかった(実際、開腹して子宮をみたら、子宮全体にミニ筋腫がいっぱいついていたため全摘する他無かった為)と思っています。けど、更年期障害が始まったかも=生理が段々不定期になっていくという指針がなかったり、やはり、歳を取って、しかも独り暮らしになって心細くなってきたのでしょうか。総合病院の内科に通院しているので、おちびちゃん達を見ることもあるのですが、つい、ほほえんでしまいます。昔はちびちゃん達が居ても気にすることはあまりなかったのですが……
 さて、そんな感じで一区切りというのもあり、産婦人科で手術の縫合跡を診てもらいました。手術から数年も経ってない頃、ポリープができたこともあって気にはなっていたんですよね。しかし、結果から言えば「問題は何もありません。安心して下さい」とのことでした。あと、以前から気になっていたこと……一つ残っている卵巣から排卵は続いているけれど、排卵された卵子はどうなるんだろう? という質問には「すぐに体内に吸収されてしまうんですよ。1mmもないですから」とのこと。それと「残っている卵巣が病気になる可能性はゼロではないので、異変があったら直ぐに診察に来て下さい」とのことでした。おりものも普通で、変なバイキンとかも居なくて、このまま普通にケアし続ければ良いみたいです。
 あらゆる病気に言えることだと思いますが、早期発見の為に婦人科に定期的に行くことは良いことだと思います。自分が退院する少し前、20歳を少し過ぎたお嬢さんが子宮筋腫の開腹手術ということでいらっしゃいました。子宮筋腫は「おばさんの病気」では決してないってことです。
 個人的に思うのは、妊婦さんがいない診察日を設けて欲しいって事でしょうか。いわゆる、婦人病だけの診察日です。やっぱり気になります。以前、雑菌が入った時に産婦人科に行った折、隣に座っていた妊婦さんに「何ヶ月ですか?」と尋ねられて困惑した記憶があります。結婚していた時でしたが複雑な心境でした。その当時既にウツ病の治療をしており、育児は出来ないだろうと何となく思っていましたから。まあ、今の自分、つまり40半ばになったおばさん、しかも男か女かわかんないようなアヤシイ人に「何ヶ月ですか?」と尋ねる人はいないと思いますけれどね。あはは。
 そんな訳で、念のために診察を受け、特に問題なしで一区切りという感じです。更年期障害については、血液検査上では「まだ」となっていますが、のぼせとかはそれなりにありましたし(今は、「桃核承気湯:ツムラ61番」という漢方で少し落ち着いてきています)、高血圧も降圧剤を毎日服用しているからこそ安定しています。一昨年の夏のような酷い事はありませんが、むくみはありますし、何より体重落とすよう担当医から指示があります。担当医曰く「60歳位になれば落ち着く事もあるかも知れませんねえ」とのこと。あと10年、なんだかんだと、ウツ以外でかったるい感じが続くんじゃないかなぁ。でもそれは、自分の中で確実に時が刻まれている証、自然の事ですから逆らえない事です。60歳過ぎたらそれはそれで、加齢によるものが……母と共に暮らしていたときに母が感じていた事とかが現れてくるのでしょう。そして、やはりなんといっても、両親を奪ったガンに対する恐怖は強まっています。
 大腸ガンの検査とか考えています。ガンの検査にどれ位費用がかかるか分かりませんから、少しずつって感じでしょうけれど、内科の担当医と相談しながら進めていくつもりです。