小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

世事多事:もし野次られた議員が何らかの要因で子供が産めない女性議員だったら?

 東京都都議会での「早く結婚すればいい」「産めないのか」野次ですけど、もし、不妊治療中で産みたくても困難だったり、自分みたいに病気で子宮全摘とかしたり、先天性で子宮に障害があったりなどで子供が産めない女性議員だったらどうなってたんだろうと。
 自分は「今の野次ですが、自分は手術で子宮全摘してるので産めません」って言えるかな? と考えると……うーむ。難しいなぁ。ネットじゃ書けるけど、リアルでは、ウツの事も含め病気の事は口にしにくいですね。
 野次を相手にしていたら切りがないとか、下手に答えるとマスコミのネタになるだけというのはありますが、自分のように「産めない身体状況」の女性も居るということを想定して欲しいと今回感じましたね。
 少子化問題の中に、不妊治療に対するアクションってあるのかな……と検索したら「不妊専門相談センター事業」というのがありました。しかし、人工授精等の高度なものは全額負担のままのようです。これについては色々な意見があり、その中には「不妊治療で出産→子供が健康に成長するという確率がまだ低いため、既に生まれている子供達が安心して成長できるような補助、2人目、3人目を安心して産み育てる環境作りへの補助を優先すべき」という意見もあります。不妊治療中の方にすれば噴飯ものの意見かも知れませんが、自分としてはこういう意見があることも見ておくべきだなと感じました。
 自分は子育てをしていないので、子育てにかかる諸費用についてはWEB検索した結果しか知らず、実感はありません。ただ、20歳過ぎてから今までを振り返ると、自分の結婚生活中の家計では子育ては無理だと感じます。家計以外にもウツ病という大きな要因もあります。
 以前、「[日々]世事多事:会社の子」というのを書きましたが、法人が出産から育児、教育に直に投資し、それらのための施設や人材を揃える状態まで持ってこないと「社会人」は減っていく一方だと思うのです。
 日本国自体ではなく日本に籍がある法人に金を抱えさせる事で、万が一日本国が転覆しても、それらの会社が「分散された日本国」となって日本という存在を存続させることを期待しているのか……と邪推する時があります。日本人の定義が、国籍でも血でもなく、「日本の会社」に属する人間のことを指すようになる日が来るのかと。
 それ位、日本、いや、日本の法人は「日本の社会人」の育成について危機感がないなぁと感じるんですよね。
 話が飛んでしまいましたが、返す返す、産みたくても産めない身体要因等がある女性も居ることをちゃんと頭に置いて欲しいって思いますね。何らかの状況故に子供が産めない事情を大勢の人が居る前では口にしにくいというのを分かってと。
 そうそう。ちなみに都議会議員の議員報酬は年間1500万以上だとか。選挙にお金がかかるのは分かりますが、それでもモヤモヤ感はありますねえ…… ですから、年間収入300万以下で結婚や子育てを諦めている人々の気持ちはこういう人達に伝わるのかなぁって、ちょっとジト目で見てしまいます。