小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

盧生之夢:我が人生もまた、秋の空

 以前から、地球人類文明は初冬を迎えているのではないかというのを書き続けてきました。しかし、自分の人生の四季もまた違うステージに移りつつあると認識/意識しなければいけないのだなと先月、深く感じたのです。
 自分は、B5サイズのカレンダーに「その日何をしたか」書いています。今年の7〜8月は2/3の日に何らかの記載がありますが、9月からガクンと空白の日が増え、10月は記載日が数日、11月は半ばまでほぼ記載なしでした。
 先月半ばは本当に酷かったですね。新しいゲームに熱中し……あまりにも熱中したために食事どころか水分も十分とっておらず、居室内で目眩を起こしました。現実逃避の為に何かに没入してこういう事になるのは今までのウツ人生の中で何度かありました。その中で学んだ「強制シャットダウン&リブート」をしました。
 とりあえずゲームソフトを終了。今やってるゲームはRPGではなくシミュ系なのでついだらだらだらだらやってしまうんです。ネトゲのように自分と一緒にプレイしてる人のチャット内容やPTで取り組んだミッション完了とかで「ああ、そろそろ一区切りつけるか」という自覚症状が出ないんですよね。
 んで、椅子にゆったり座り、手を膝において深く深呼吸して等々。我流なんでめちゃくちゃですけど、自分が酷い状況であるというのを一歩離れて観察って感じでしょうか。そして「今、自分は何をすると良いのか。何をしなくて良いのか」を口に出してみて考えました。何となく購入してたレトルトのおかゆをを食べ、浴槽にお湯を張ってお風呂に浸かり、落ち着いたらスーパーにレトルトのスープとか買いに行こうと。そうやって、独り言を繰り返しつつ自己観察をして行動を決めていきました。端から見たら気持ち悪いですけれど、そうしないと判断/行動ができないんです。
 それに被さるように高倉健氏の訃報。ファンでは無いのですが(そもそも自分は特定の俳優/女優さんのファンではありません)、またひとつ昭和が去って行ったと感じ、何故か大泣きしてしまいました。でも「感情の吐き出し」は、少なくとも自分の治療においては大事な事だと思っていますので泣くがままに。久々に両親に会いたくなったりしました。沢山泣いて、一つまた落ち着いて。
 そうやって2週間を過ごして思うのは、今まで漠然と「40代半ばだよねー」って思っていたのが、身体に乗せられた重しのようにリアルに感じるレベルにシフトしたという事でしょうか。車の運転はもう無理だとより強く感じたり、これからはテレビの向こうではなく身近な人の訃報で辛い思いをするんだろうねと。車の運転については、前夫と一緒の頃に「50歳になったら返納しよう」と言ってきました。転居後にゴールドで更新しましたが、返納が遠い遠い先の霞みたいなものではなく、現実問題じみてきましたね。
 ウツや他の内科症状の病気とつきあいながら生きてきましたが、これからは「病気+加齢」を感じながら「生きるさじ加減」を考えなくてはいけないという事です。ただでさえスローペースなのに、もっとスローペースにしなきゃねと。忙しい都会で、ゆったりゆっくり生きるのは難しいと思いますが、そうしなければまた目眩を起こしてしまうと思います。独居ですから何か起きたら大変です。孤独死問題は自分にとって他人事ではなく、次の瞬間起きてしまうかも知れない重大問題です。本当に倒れてしまう前に自分で強く意識しないと…… 
 このことについて病院や福祉関係窓口で話をしないといけないなぁと思いますが、何らかの福祉サービスを頼りに出来るのか分かりません。でも、行政サービスって扉を叩いて叩いて叩きまくって、たらい回しにされても負けないで自分が妥協できる着地点を見つけることが大事だと思っています。サメのように食らいつけ! と。無論、不正はいけません。法律にのっとって書類を書いたり面談した上で許可が下りたらラッキーだと思っています。
 ってことで、またひとつ「標準時間」ではなく、もっとあいまいで……だけれど重要な時計がカチッと動いたと感じる晩秋です。