小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:男と女の……

 ◆フンフト、がんばる
 自分がNT12月号を入手したのが11日だったので、それまで2chの本スレを見ていたのですが、フンフトが「え ろ い」とか「乳首乳首乳首」とかそういう感じの書き込みが多かったので、「も、もしや、火傷アイシャのパンツ一丁カメラ上から来てますよ」を超えるナニカが来るかと思ってたんですが……なんていうか、ステレオタイプなお色気描写だったので「え……う、うん……そうね」という印象でした。確かに、ノーブラ&ガーター&パンチラで頑張ってる! と思います(フンフトもセンセの描き込みも)。アイシャやミス宇宙軍の「おっぴろげ系スッポンポン」とは違って、正当派? のチラリズムだなと。ペール会長とはまた別方向のセクシーさですね。うんうん。
 欧米だと案外ノーブラTシャツでウロウロしてる女性は多いとか。実際自分が欧州へ行った時見かけていますし、海水浴場(自分はホストファミリーと散歩してただけですけど)で、トップレスのハイティーンを見てビビった思い出があります。あの頃の自分は純情だったなぁ…… 今は、なんかもぅ色々エロエロ見過ぎちゃって「こ、これ位でビビるおばさんじゃあないわヨ!」なーんて強がったり。あはは。
 それはさておき、先月から引き続き熟女の魅力を展開しダイ・グに迫るフンフト。でもそれはあくまで「目的の為の手段」だというのは67pの彼女の表情を見れば分かります。今の彼女は恋に生きた経験を持つ女性である前に「詩女」であり、ハスハントが再びハスハの民のものとなる為に全身全霊をかけねばと考えていると自分は感じます。「女の手練手管」、それが彼女が持つカードの一つならば使わぬ手はないはずです。66pまでの彼女はセクシーオーラ全開、いわゆる「美熟女のお戯れ」という感じでしたが、66pの最後のコマで彼女の肩に「詩女の蛇の紋」が浮かんで来ます。それが「戯れでやっているのではない」という事を示しているのでしょう。一筋縄ではいかないわよ、と。
 ちなみに、ナカカラは、天照命在位中、ボスヤスフォートが玉座襲撃した頃の詩女ですね。ナカカラも当時のフィルモア皇帝であるヨミと縁があったのでしょう。それがどういうものか、デザインズで語られる事があればいいですね。
 <11/30追記>デザインズ3にありました。「ヨミ・ルーカ・フィルモア2の星団歴2000年初頭の「聖宮ラーン・東宮西宮蜂起」への関与。続いての「ミグノシア動乱」ではアンデ・ハウ・フィルモア3がハスハ連合共和国発足への援助、そして、ダイ・グの祖父であるフルダ・ダイ・グ・フィルモア4の時代はハスハの巫女ボルサの姉、慧茄が……」とあります。東宮西宮の乱は、デザインズの136pに記述がありますが、星団法が生まれたきっかけにもなったとか。典星舎がでてきたり、フィルモア、コーラス、クバルカンが出てきたり……そして、カリギュラも一枚噛んでいましたね。連載の中でそれに触れることがあるか気になります。
 ……あ、あれっ? 連載だとボルサは慧茄の弟の娘=姪だったような? デザインズ2の家系図だと兄の娘っぽいですし…… これだけ登場人物がいれば誰が誰だか作者もわけわかんなくなりますって例かな。わはは。正解はデザインズ4を待て、でしょう。もしかするとボルサのキャラシートが出てくるかも、でしょうから。
 ◆彼より彼女(達)が一枚上手だった?
 一方のダイ・グ。セイレイと「勝手に」デートの約束とか呟いてみたり、クリスとの事があったりと、惚れっぽい青年というのは既出でした。また、エラルドに居た時には幾つか恋をしたり、駆け引きを楽しんだのかも知れません。今回も、美熟女フンフトの魅力に惹かれる「ふりをして」自分がこの会談をリードしようとしていたのではと考えます。無論、詩女やラーンを尊重しつつでしょうけれども。しかし、フンフトのオファーは彼の想定外だったのでしょう。そして、このオファーの出所がどこか、ダイ・グは直ぐに思いついたのでは? それゆえ表情を硬くしたのだろうと感じました。
 11月号で慧茄がニコニコと機嫌がよかったのは、この後詩女がオファーするであろう事、つまりアドー王の企みを知っていて、けれどそれがそう簡単に片付きはしないと判断している為か、それとも、自分の孫である皇帝がどこまでこの無理難題に立ち向かえるか楽しみなのか…… 
 元フィルモア皇妃であり、剣聖でもあった慧茄は、フィルモア皇室の「魑魅魍魎」について把握していると思います。搦め手に搦め手を使うのも悪くないですが、あえてトライトン王子や自らの教え子のニオを側近にしたり(個人的予想)、クリスを助けたのは、若い人材の勢いに期待を掛けたのでしょう。そして「うちの坊ちゃまを甘く見ないで頂戴ね」と思っているのではと自分は考えています。
 元老議会の一幕を挟んだ後、フンフトは「別に何もなくとも、私を見ての通り、詩女は(フィルモア)皇帝陛下に永遠の恋をしておりますのに」とひと言。男のツボを突く言葉を紡ぐのが上手な方ですねえ。しかしそこでちょっと方向性を変えてブーレイの話をさらりと持ち出します。さすがにここに来てダイ・グは、自分がリードできる相手ではなかったと悟ったように感じました。
 さてさて、そんな訳で自分の将来にも関わる企みが分かったダイ・グがどうするか。それが今後楽しみですね。慧茄様と一緒にのんびり見守りましょうか。
  ◆頭では分かっていても
 ダイ・グに迫るフンフト、そしてまんざらでも無いダイ・グの姿に「そんなのいや……」と涙ぐむクリス。
 12巻の終わりに「たとえ花壇に花は咲かずとも、私はもう一生にたる恋をした」と身を引き締めた彼女ですが、やはり現在進行形の乙女です。頭では分かっていても目の前でこういう展開になったら、ハイランダーではなく、一人の乙女であるクリスに戻ってしまうのは仕方ありません。
 それにしても、フンフトのちょっとした言葉に敏感に反応してしまう「乙女のクリス」をフンフトとダイ・グの遣り取りの間に挟むのは、やはりセンセがクリスを大事に思っている証だなと思います。それと、フンフトの「あら……ご立派ね」というひと言に「カッチーン!」ときた姿は、ユーゾッタととっくみあいをしたときの事を思い出します。クリスは決してキツイ性格の娘ではないと思うのですが「ここだけは許せない」というのがあるのでしょう。そんなときにピーッってヤカンが沸騰しちゃうのかなーって思います。自分がそうなので…… 
 でもね、クリス、胸の事は心配いらないと思うよー! 映画GTMのラストに登場した彼女は素敵な女性に成長していますもんね。
 気になるのは、楊貴がクリスにその姿を見せた事。連載表紙の中で、アトロポスがすえを連れて町を歩いている姿がありますし、単行本9巻ロッテがあの当時のすえぞうを見て「なんてきれいな動物」と言っていますから、幼生の間は人の間に出ても「ちょっと変わったイキモノ」的な扱いで済むのでしょうか。そんな訳で、多分、涙ぐんでいるクリスに「どうして泣いているの?」と慰めに来たのかなと思いますが。でも、何か他に意図があるとしたら……あるのかな? うーん。今までは炎の女皇帝プラス楊貴でしたけど、今回は楊貴だけなので。もしかすると炎は姿を見せていないだけで「これが今のハイランダーという奴か」と腕を組んでジロジロ見ているのかも知れませんけれど。
 ◆一つ解決して、一つまた謎を残す
 2ch本スレで指摘していた方がいらっしゃいましたが、2連載分で一区切りになっていて、1つ目で出た謎が次回で分かるという展開になっているというのはナルホドと思いました。今回はジークママンの謎が解けたわけですが……それについては後日。
 ただいま「艦これ」のイベント中だったり、用事で出かけるところがあったりして疲れ切ってたりしてもー大変なんですっ……