小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたものです。

滄桑之変:ホスピタル地区

 しばらく何もこちらに書いておらず、放置状態だったので少し。カウンターのリセットはタイミングを失ったので来年……かな?
 さて、教育について色々書いてきたけれど、その「場所」についてはあまり書いてなかったように思う。
 自分がぼんやり小説的に考えていた構想だが「保育園から老人ホームまで全て一つのエリアにまとめる」というのがある。大学病院というのはもうおなじみだが、そうではなく、保育園や幼稚園から小中高、理系文系問わない大学、総合病院、障害者や老人のデイケア施設、老人ホームやグループホームまで一つのエリアにあるというものだ。それを公園などで囲み、一つの「ホスピタルエリア」とするというもの。ホスピタルは病院という意味だけでなく、公共福祉的な面全体で考えて。
 これが現実にあるのかどうかは分からない。しかし、昨今、学校の騒音だのなんだので騒いでいたり、「子供の頃から健康について考える」という点、介護という、多くの人々が悩む事についても考えたり研修を受けたり出来るだろうと考え、こういう統合エリアを思いついた。
 でも難関は多いだろう。子供を預けて勤務に向かうとするならどうすれば良いか……バスが巡回し、幼児から成人までホスピタルエリアに向かいたい人を拾うことになるかもしれない。また、幼い子供達が大人の障害者の目に触れることを「ケガレ」と感じる人も少なくないだろう(非常に悲しいことだが)。そういう「ケガレ」的なものを出来るだけ取り外したいというのもこのアイデアのなかに入っている。
 SFの近未来都市設定的だが、ある意味自分としては一つの理想だと思っている。ゆりかごから棺桶までそのエリアで全て済むのだから。エスカレーター的だと感じる人もいるが、良い点が多いのであればエスカレーターでも良いのではないか? 6-3-3-4教育でなく、16年教育として飛び級も含めてもっと枠をとっぱらった個人の学力ペースに合わせた教育も可能にしてほしいし、6や3年毎の受験ではなく、1学期毎の学力テストが重要視される方が良いと自分は考えている。1学期毎のテスト結果で学力レベルにあったカリキュラムをこなすという方向だ。クラスはホームルームや文化祭などの時のみに活用され、ロッカーはアメリカと同じ廊下に。そして、自分のの学力に合った授業を受けにレベルごとに分けられたクラス(算数A〜Dとか)に行くというノリで。大学の授業を受ける感覚に近い。それを小学生から行うという事だ。また、年齢をとっぱらった交流会なども頻繁に行って欲しい。多感な時代にいろいろな人やモノに触れるチャンスを沢山作ってみたら興味深いのではと思うのだ。幼児から老人までの大規模文化祭とか。ちょっとしたパーティーとか。
 そして多分……ここまでの大規模エリアを開発できるのは企業がついていないとムリだろうし、そこで以前から何度か書いた「会社の子」の話になっていく。
 教育SFっていうジャンルがあるのかよく分からないが、近未来の生活を描く上での背景としてこういうモノがあってもいいと自分は思う。本当は自分自身が書けば良いって話なんだろうが、いったいどういう感じで進めていけば良いか分からないので設定だけ作って放置してしまったという訳。

盧生之夢:我が人生もまた、秋の空

 以前から、地球人類文明は初冬を迎えているのではないかというのを書き続けてきました。しかし、自分の人生の四季もまた違うステージに移りつつあると認識/意識しなければいけないのだなと先月、深く感じたのです。
 自分は、B5サイズのカレンダーに「その日何をしたか」書いています。今年の7〜8月は2/3の日に何らかの記載がありますが、9月からガクンと空白の日が増え、10月は記載日が数日、11月は半ばまでほぼ記載なしでした。
 先月半ばは本当に酷かったですね。新しいゲームに熱中し……あまりにも熱中したために食事どころか水分も十分とっておらず、居室内で目眩を起こしました。現実逃避の為に何かに没入してこういう事になるのは今までのウツ人生の中で何度かありました。その中で学んだ「強制シャットダウン&リブート」をしました。
 とりあえずゲームソフトを終了。今やってるゲームはRPGではなくシミュ系なのでついだらだらだらだらやってしまうんです。ネトゲのように自分と一緒にプレイしてる人のチャット内容やPTで取り組んだミッション完了とかで「ああ、そろそろ一区切りつけるか」という自覚症状が出ないんですよね。
 んで、椅子にゆったり座り、手を膝において深く深呼吸して等々。我流なんでめちゃくちゃですけど、自分が酷い状況であるというのを一歩離れて観察って感じでしょうか。そして「今、自分は何をすると良いのか。何をしなくて良いのか」を口に出してみて考えました。何となく購入してたレトルトのおかゆをを食べ、浴槽にお湯を張ってお風呂に浸かり、落ち着いたらスーパーにレトルトのスープとか買いに行こうと。そうやって、独り言を繰り返しつつ自己観察をして行動を決めていきました。端から見たら気持ち悪いですけれど、そうしないと判断/行動ができないんです。
 それに被さるように高倉健氏の訃報。ファンでは無いのですが(そもそも自分は特定の俳優/女優さんのファンではありません)、またひとつ昭和が去って行ったと感じ、何故か大泣きしてしまいました。でも「感情の吐き出し」は、少なくとも自分の治療においては大事な事だと思っていますので泣くがままに。久々に両親に会いたくなったりしました。沢山泣いて、一つまた落ち着いて。
 そうやって2週間を過ごして思うのは、今まで漠然と「40代半ばだよねー」って思っていたのが、身体に乗せられた重しのようにリアルに感じるレベルにシフトしたという事でしょうか。車の運転はもう無理だとより強く感じたり、これからはテレビの向こうではなく身近な人の訃報で辛い思いをするんだろうねと。車の運転については、前夫と一緒の頃に「50歳になったら返納しよう」と言ってきました。転居後にゴールドで更新しましたが、返納が遠い遠い先の霞みたいなものではなく、現実問題じみてきましたね。
 ウツや他の内科症状の病気とつきあいながら生きてきましたが、これからは「病気+加齢」を感じながら「生きるさじ加減」を考えなくてはいけないという事です。ただでさえスローペースなのに、もっとスローペースにしなきゃねと。忙しい都会で、ゆったりゆっくり生きるのは難しいと思いますが、そうしなければまた目眩を起こしてしまうと思います。独居ですから何か起きたら大変です。孤独死問題は自分にとって他人事ではなく、次の瞬間起きてしまうかも知れない重大問題です。本当に倒れてしまう前に自分で強く意識しないと…… 
 このことについて病院や福祉関係窓口で話をしないといけないなぁと思いますが、何らかの福祉サービスを頼りに出来るのか分かりません。でも、行政サービスって扉を叩いて叩いて叩きまくって、たらい回しにされても負けないで自分が妥協できる着地点を見つけることが大事だと思っています。サメのように食らいつけ! と。無論、不正はいけません。法律にのっとって書類を書いたり面談した上で許可が下りたらラッキーだと思っています。
 ってことで、またひとつ「標準時間」ではなく、もっとあいまいで……だけれど重要な時計がカチッと動いたと感じる晩秋です。

世事多事:もし野次られた議員が何らかの要因で子供が産めない女性議員だったら?

 東京都都議会での「早く結婚すればいい」「産めないのか」野次ですけど、もし、不妊治療中で産みたくても困難だったり、自分みたいに病気で子宮全摘とかしたり、先天性で子宮に障害があったりなどで子供が産めない女性議員だったらどうなってたんだろうと。
 自分は「今の野次ですが、自分は手術で子宮全摘してるので産めません」って言えるかな? と考えると……うーむ。難しいなぁ。ネットじゃ書けるけど、リアルでは、ウツの事も含め病気の事は口にしにくいですね。
 野次を相手にしていたら切りがないとか、下手に答えるとマスコミのネタになるだけというのはありますが、自分のように「産めない身体状況」の女性も居るということを想定して欲しいと今回感じましたね。
 少子化問題の中に、不妊治療に対するアクションってあるのかな……と検索したら「不妊専門相談センター事業」というのがありました。しかし、人工授精等の高度なものは全額負担のままのようです。これについては色々な意見があり、その中には「不妊治療で出産→子供が健康に成長するという確率がまだ低いため、既に生まれている子供達が安心して成長できるような補助、2人目、3人目を安心して産み育てる環境作りへの補助を優先すべき」という意見もあります。不妊治療中の方にすれば噴飯ものの意見かも知れませんが、自分としてはこういう意見があることも見ておくべきだなと感じました。
 自分は子育てをしていないので、子育てにかかる諸費用についてはWEB検索した結果しか知らず、実感はありません。ただ、20歳過ぎてから今までを振り返ると、自分の結婚生活中の家計では子育ては無理だと感じます。家計以外にもウツ病という大きな要因もあります。
 以前、「[日々]世事多事:会社の子」というのを書きましたが、法人が出産から育児、教育に直に投資し、それらのための施設や人材を揃える状態まで持ってこないと「社会人」は減っていく一方だと思うのです。
 日本国自体ではなく日本に籍がある法人に金を抱えさせる事で、万が一日本国が転覆しても、それらの会社が「分散された日本国」となって日本という存在を存続させることを期待しているのか……と邪推する時があります。日本人の定義が、国籍でも血でもなく、「日本の会社」に属する人間のことを指すようになる日が来るのかと。
 それ位、日本、いや、日本の法人は「日本の社会人」の育成について危機感がないなぁと感じるんですよね。
 話が飛んでしまいましたが、返す返す、産みたくても産めない身体要因等がある女性も居ることをちゃんと頭に置いて欲しいって思いますね。何らかの状況故に子供が産めない事情を大勢の人が居る前では口にしにくいというのを分かってと。
 そうそう。ちなみに都議会議員の議員報酬は年間1500万以上だとか。選挙にお金がかかるのは分かりますが、それでもモヤモヤ感はありますねえ…… ですから、年間収入300万以下で結婚や子育てを諦めている人々の気持ちはこういう人達に伝わるのかなぁって、ちょっとジト目で見てしまいます。

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:2chのスレ見て思うこと。

 ちょっと最近アンチに反応しすぎているような気がします。アンチ構うより、設定について考える方がいいんじゃないかと思いますね。
 けなされて怒る気持ちも分かりますが、構えば構うほどアンチの売名行為に荷担してるのと同じレベルじゃないかと思うんです。
 井上伸一郎氏の「MAMORU MANIA」やキャラクターズを新規に入手することは、トイズプレスとの関係が切れてしまった今ではもう無理だと自分は考えていますが、友達に借りたり中古でも入手する事ができるならキャラクターズ4の後書きだけでも是非読んで頂きたいと思っています。めちゃくちゃワガママ言わせてもらいますけどぉ〜、ていうかワガママだぞオレわ! って感じの後書きは、既刊副読本全ての後書きの中でもベストだと思ってます。今、センセがあの時の文章をどう考えてらっしゃるかは自分は分かりませんけれども、あのままでいてもいいというか、あのままでいて下さいっ! って思ってます。ワガママ結構、どんどんズイズイ、ナガノイズムで突き進んで、ファンをびっくりさせ続けて欲しい、そう考えています。
 ヤフオクで検索するときは、「永野護」(←この部分リンクにしてありますので、ヤフオクに飛びます)とか「キャラクターズ (ファイブスター)」 というキーワードで検索すると出てきます。検索したらサイン色紙とか色々出てますねえ。箱付きのナイトフラグスまであるんですねえ。あ、ゲマの「エストクリアしおり」かわいいなぁ。ラキのキーホルダー、持ってますよ−。今はカレンの方を使ってます。厚みがあるので購入して20年以上? かと思うんですけれど表面は傷だらけですが中のイラストは色あせず綺麗なままです。コンパウンドで磨いたら綺麗になるかな? でもまあ、そのままにしておきますか。2つのリングもすごく丈夫で、何度も鍵を付け替えていますが緩んだりしていません。背部のギザギザがあるへこみは、コカコーラとかの瓶の王冠を外すためにあるらしいんですが、どうやって使うのかはわかりません。ただ、このキーホルダーが出た当時、王冠を抜くキーホルダーの販促品を参考にしたとか読んだ気がします。
 トイズプレスと、以前発行した書籍の件についてどういう約束事になっているか分かりません。最新設定も確かに面白いですし、今後の展開は最新設定で展開予定ですから(特にGTMやラーン、詩女について)重要だと思います。しかし、昔、センセがどういう風に考えていたか、昔はどういう設定だったか、物語や設定の変遷を追うことも面白いと自分は考えてます。L-GAIMでナガノデザインを知ってファンになってそれ以降30年近く追っかけて関連本を購入しているから言える事かも知れませんが…… 今のところは「欲しい人は中古で入手してね。キャラデザインだけならデザインズにほとんど収録してるから許して〜」って所なのかも。映画GTMでナガノファンになって「昔の本、集めたい!」って思う方がいらっしゃるなら、うーん、大変だけれどがんばって……としか言う事が出来ない感じです。
 それにしても、いつの世でもどんなカテゴリーでもそうですけれど、受け手=読者としての立場から「(具体的名称)はダメだね」というのはまあ仕方ないですが、クリエイターの肩書き背負って、同業者や似たようなカテゴリーのクリエイターに「(具体的名称)はダメだね」と言い切っちゃうのはどうかなと個人的に思います。twitterなら鍵つきとか、個人別アカで、クリエイターである自分とは違う方向で(言葉遣いとか気をつけて)やれば良いのにねと思いますね。叩かれても構わないからという方向でなく、礼儀としてそうあって欲しいと個人的に思うんです。
 「巨乳黒髪眼鏡っ娘であれば何でもアリというのはどうか!?」とかtwitter叫んだりするのはまあ、その…… あははは…… だ、だって、安易にそーゆーキャラ出過ぎで、ワンパターンな展開のが多い気がするんですよ。こう、なんというか翡翠の珠のように、人にはチラッとしか見せず、大事に愛でるべきというか、なんというか……ハッ! ボンノーがヤバいっ! 今回はこれにて。ちゃんちゃん。

世事多事:教師が働きやすい職場環境作りを作るべきでは?

 普段、「人力検索はてな」で回答したことは「天井裏」にコピペすることが多いのですが、教育については「さつき」で何度も取り上げているので今回はこちらに回答をコピペします。
 ◆高校教諭が自分の担当の高校一年生の入学式を欠席し、高校生の子どもの入学式に行ったことについてどのように思いますか?年代、子どもがいるかいないか、性別も教えていただきたいです - 人力検索はてなhttp://q.hatena.ne.jp/1400749063
 40代のおばさんです。子供は居ません。
 自分が高校生の時、入学式に親が来たかどうか覚えていません。自分の地元は共働きが多く、自分が学生時代には、入学式以外にも運動会や文化祭などの学校行事に出席できない親がいても仕方が無いという感覚があったように思います。

 1)女性教諭の個人的事情が分からないので一方的に責めるのはどうか?
 ネットで記事やブログを読むと、もしこの女性教諭がシングルマザーだったり、ご主人も仕事で来れなかったとかだったらなど、この女性教諭の事情が分からないので何とも言えないという意見がありました。 
 2)そもそも、高校の入学式に親が出席する意味は何だろう?
 自分に子供が居たとしたら高校生か大学1〜2年位でしょう(同期の知人の子供達がそうなので)。で、入学式に親もオリエンテーションなり説明会があるんでしょうか。自分の高校入学式は生徒にオリエンテーションがありましたが、親はどうしていたか覚えていません。
 結婚式や葬式なら家と家とのつながりもありますし、親や親族が出席する意味は十二分にあります。が、バブル以降、子供の成長を映像や画像で残しましょうというCMが多くなったこともあり、子供の折節に親がビデオカメラを回すのは普通っていう感じになったんでしょうかねえ?
 幼稚園や小学校なら分かりますが、高校生なら学校まで一人で行けるはず。親がつきそう理由って何だろうというのが自分の正直な気持ちです。
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 「教師という聖職者が自分の勤務を置いて私事にかまけるとは」という意見がありますが、教師や医師を聖職者とか祭り上げる風潮も好きではありません。
 気苦労の多い仕事ではありますが、「仕事をしている人」であるというのは他の職業をしている人と何ら変わりはないのではと思います。
 管理職や現場監督など、仕事を監督する立場にある人は教師より劣るのでしょうか。自分はそうは思いません。
 だから、教員だから休んではだめ、他の職業ならいい、という考えはいけないと思うのです。それこそ職業による差別ではないでしょうか。
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 もう一つ自分が強調したいのは「担任・副担任ではなく、担任二人制を採用すべき」であるということです。副担任じゃ話にならないとかそういうのは止めましょうと。そして授業も教師二人が行うようにする。
 そして、医療事務のように学校事務ともいうべき職種を設け、教師が授業に集中できるようにするべきだとも思っています。
 連絡プリントや簡単な採点、教員ではなくてもできる事務作業は学校事務員に任せてはと思うのです。
 教員免許を持っていても他の職業に就いている人はいると聞きます。フルタイムで働けないそういう方がパートで学校事務員になる。そういうのはあってもいいのでは?

 教員の勤務環境で起きている問題をきちんと整理し、公表し、解決できることは解決する。
 親も、子供のことを学校や教員まかせにしない、子供の自主性を伸ばす努力をする。これらのことが大事だと自分は思うのです。

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:キャラクターズの新品はもはや入手不可能?

 久々にトイズプレスのHPを覗いて通販コーナー見たのですが、キャラクターズはありませんでした。ヤフオクでたまに見かけますし、もしかしたら古書店にあるかも。確かにデザインズで殆ど過去のキャラクターシートは収録されていますが、その時の解説文はやはりキャラクターズを読むしかありません。設定の変遷を見るのもF.S.S.の楽しみだと自分は思います。何度か書いていますが、どれか1冊だけというのなら、ナイトフラグスをおすすめします。それ以外だと、キャラクターズ4、7、8ですね。

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:女の決意、男の決意。それを見守るファティマ達

 3〜4月号まとめて。
 ◆女達
 ムグミカがラーンに残らなかった事により腐敗してしまった神官や行政官達は目先のことしか考えていないし、もしかしたら詩女という存在について「お飾り」程度に思うようにさえなってしまったかも知れません。でも、フィルモアの件をなんとか乗り越えなければならないこともあり、神官達はまだ泳がせておかねばならないでしょう。それらの問題解決の為にはフンフトが詩女を続けなければなりません。眠り続けているマグダルでは今迎えている難題を乗り越えられないでしょう。何よりマグダルをラーン留めてしまえばボスヤスフォートに狙われる可能性があるので、何とか逃げ続けなければなりません。そしてマグダルの眠りの秘密も明かされます。眠っているゆえボスヤスフォートの手から逃れることが出来ていると。フンフトの思慮の深さ、そしてムグミカは命と魂全てをかけてボォスの明日への道を作ったのだと深く思います。
 11月号ラストでおっとろしー目で睨んでたラーンの騎士。その二人の名前が明らかになりました。デザインズ4ではドヌーブのみ出てますね。神官達が腐りきってる中でもドヌーブ(どうしてもドヌーヴと書いてしまうなあ。クセで)達はフンフトを信じ、密かに動いています。彼女達は今でも詩女の力を信じ、フンフトも彼女達を頼りにしているのでしょうね。「女の結束力」ここにあり、って感じです。また、もしかすると、フンフトがハスハントのどこかでひっそり暮らしていた頃に、元詩女の警備としてラーン支隊の誰かがフンフトの側に居て彼女の言動を見聞きしている為、彼女が「神官達に担ぎ上げられ、大国にいいようにされる女」ではないことを理解してるのではと自分は考えました。
 ◆髪を切る女、唇を噛む男
 巴が追っていたこともあり、マグダルとヘアードの容姿は割れているのでしょう。元々国家でそれなりの地位にいたのですし。ですから少しでも目立たぬよう、容姿に手を加えることは仕方の無いことでしょう。けど、このシーンにはヘアードの決意がさらに強まったことを示していると自分は感じます。ラーンに着きさえすればマグダルは大丈夫だとそれまで思っていたけれど、そうではなくなった。いつ落ち着くか分からない混乱の中、逃亡の日々を送らねばならない……でも「私も……御いっしょします!」と。ヘアードのこの一言、そして髪を切るという行為は、先の見えぬ道をマグダルを守りながら歩き続ける。その決意に一点の曇り無しという気持ちの表れだと。
 次のページでヘアードが頬を赤らめているのは、自分の歩むべき道は決まった、それを成し遂げようという高揚感のようなものもあると思いますけど、やっぱり好きな男性に自分の潔さ、勢いをみせてしまったと、一段落ついてからちょっと気恥ずかしく感じたせいでしょう。お堅いとドヌーブにからかわれていますが、ちゃーんと女心はあるんですよん、ってことですね。
 そんなヘアードの「とてもシンプルな女らしい潔さ」にランドは胸を打たれたのでしょうね。
 バッハトマを倒す為に個人的に動こうというのがランドの当初の気持ちだったと思います。マグダル保護はその一環でしか過ぎなかったと。そもそも長年A.K.D.の魑魅魍魎うーじゃうじゃというような政(まつりごと)を見、そのなかで公爵として、ミラージュの一員として求められる行動を彼は取ってきたと思います。彼の行動のベースにはA.K.D.というものがあったと自分は考えます。
 だけど、ヘアードが彼の前で見せた行為は、一人の少女……確かに次期詩女であり剣聖の忘れ形見でもある重要な人物ですが、国のサポートどころか、GTMも無くファティマも居ないという、騎士にとって非常に心細い状態で少女と共にあてのない、先の見えない逃避行の決意。ミラージュを退団したというものの、A.K.D.のサポートを受け、ティスと共にある自分とは状況は全く異なります。
 そしてランドはA.K.D.という地盤の上で動くことを止め、ミグノシアに足を付けて戦うことこそ自分が成すべき事だと心に決めます。デザインズ1で、ランドはとてもジェントルであると書かれています。単行本4巻でカイエンがアトロポスに言っています「騎士ってのは君主と……美しき婦人のために戦うもんだ…」と。ランドが既婚者かは分かりませんが、短くは無い期間共に居た間に、ヘアードの言動に心を動かされたことは間違いないでしょうね。
 それにしても、4月号62pからのヘアードの言葉と表情。確かにお堅い女性らしいといえばそうですが、彼女のランドに対する思いを彼女としては精一杯伝えたっていうのが感じられます。「殿方に服を頂くなんて初めてです。うれしかった……」そう言ってランドを見る彼女の目はとてもせつないですね。服をもらっただけでなく、思い出を有り難うと伝えたんだねと自分は感じます。ああもう、いじらしーなー。ドヌーブも思ってるでしょうけど、えいえいっ、早く一緒になって幸せになっちゃえー!
 でも、その為には魔導大戦が終わらないといけないんですけどね。恋の障害としてはでっかすぎますぜ。
 ◆マスターの喜びは私の喜び
 単行本12巻119pのティスもそうですし、2月号58pのナールーシャも、マスターが騎士としてでなく、普通の人と変わらぬ反応……それも嬉しい反応をしたとき、とてもいい笑顔をみせるよねと思うのです。ファティマは戦闘兵器。それは揺るぎません。しかし、繊細な感情を持っている事もまた事実なのです。人間であっても、自分が大事に思う人が嬉しい時、自分の事の様に嬉しく感じると思います。ファティマ達もまた同じなのだと。
 ◆えっ? 何故ヘアードはあの時……
 ヘアードがあっさりやられて失神というか死亡判定喰らってしまったのは何故? という話ですが、デザインズ4の感想のGTMの項目でも触れたように、GTMの動きは一瞬なんですよね。それを頭に置かないといけないと思います。様子を見に道路に出た民間人に囲まれ、しかも腕に抱えたマグダルの命を最優先して、騎士とファティマが操作するGTMのビームの着弾点を見切って逃げるのはあれで精一杯だったのでは? コマを目で追うよりもずっと速くシーンは動くことは、単行本7巻20pで説明がありましたね。
 赤十字スタッフの持つ機材で生命反応ゼロ判定だったのに、ティスの診断では大丈夫だったのは、首のファイブ・スターの加護、いや意思なのか……
 勿論、その後を読むと分かりますが、マグダルは安寿と厨子王の物語のように、今度はヘアードとも別れることになってしまいます。舞台は急に宇宙へ。宇宙海賊が出てきました。マグダルがカーマントーで辛い目に合うというの話のスタートになるのでしょう。
 ◆その他
 4月号の本編表紙で、デザインズ1のミラージュマシン型式に変化があった理由が判明します。グリットだからG型なのね、と。クロスは自分が一番好きなMHで、自分が騎士なら間違いなく選びたいMHです。勿論雄型ですけど。パワーはあるけれどバランスが取れて扱いやすいかなって所が。グリットはクロスのイメージをちゃーんと引き継いでいるすばらしいデザインだと思います。全身像はよはよ、って所。あと、このイラストのポストカードがとらのあなの特典にならないかなーと期待。
 クールというかさっぱりとした表情のジャカルナ。ザクっぽいパイプライン? がいいアクセントのスーツですね。そして、やーっとやーーーっと、出てきたメルシュ。ウモスの国体はあんまり良い印象じゃないのですが、そんな中でレスターやメルシュのような好人物がそれなりの地位にいるというのは不思議なものです。そうそう、レスターは青銅騎士団で隊長だったというのも今回明らかに。へらへら〜モードだったカイエンにアウクソーの重傷という大きな痛手を負わせるほどの人物ですからただの騎士では無かったという事でしょうね。さておき、クールなジャカルナにイイカンジのメルシュ。うーん、かっこいいオサーンが沢山出てきていいですねえ。
 さておき、NTが29周年ですか。今年で自分は46歳になります。8年間の連載中断中は、F.S.S.や映画「花の詩女」関連の記事がない限り買っていませんが、長いお付き合いだなぁ……。セーラー服着て、学校帰りのバスの中でワクワクしながらF.S.S.の第1話を読んだ時の事は今でもはっきり覚えています。10年近く前まで創刊号から全部持って引っ越ししたりしてたのですが、流石に限界を感じ、切り抜きだけして(それでも段ボール一箱分)持っています。本当はそれをスキャンしていつでも見ることが出来るようになればいいのですが、自分の持つ多機能プリンタだとNTのサイズは大きすぎて無理なんですよね。やれやれ…… 連載再開1年になり、机の端のブックスタンドで固めてあるNT誌も結構な量に。要らないページは切って捨てているんですがそれでも、ね。
 13巻分まであとどれ位連載が続くのか分かりません。12巻並に長くなるのかな?