小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

GTM:あの二人は誰なのか?

 本編についてはまだ感想を纏めてないので後日。とりあえず、話題になってるかどうかわからないけれど、スタッフロール後の「花の道」を歩む4人について考えてみました。
 ファティマはすぐに分かります。一人は町。そして……多分、MHに手を振っているのはエスト。なぜMHかというと、このシーンの前、蝶が舞っている野原にMHのアイドリング音? らしい効果音が響いているから。
 問題は残りの二人。一人はクリスティンらしき人。もう一人は、トリハロンがはめていた指輪と羽織っていたマントを身につけた人物。つまり、トリハロンが就いた地位と同じ地位……フィルモア皇帝であると推測されます。ここまでは簡単。しかし後者の人物が連れているのはエスト。チャンダナを連れており、髪が金髪、マントの紋章が太陽紋であればダイ・グであろうから特に悩む事はないでしょう。しかしこの人物は黒に近い髪。マントについているのはウォータークラウン。ゆえに、ダイ・グでもなく、フィルモア王家出身者ではなさそう。
 何人かの人は、エストを連れている事からレーダー9だと思っているようです。ですが、自分は違うと思っています。デザインズ3の29pを見ると「統合フィルモア帝国でさえ3千年近い歴史を持つ。その中で52人の皇帝を生んだが、レーダー王家から8名、フィルモア王家から5名の皇帝のみが選ばれているということで、他の王家から相当数の皇帝が選抜されていることも同時に分かるだろう」とあります。デザインズ3の28p下方にあるのがその各王家。ここに記載されていない王家もあるかも知れません。そして、以前も書きましたが、フィルモア皇帝というのは会社の社長のようなものだから、ダイ・グとレーダー9の間に皇帝がいてもおかしくないということ。その一人が、「たまたま」エストを預かっていた可能性も否定できないと自分は思うのです。
 それが誰か…… 
 自分は、トリハロンの側近ボットバルトがバルバロッサ国王であることがヒントだと思っています。何故ボットバルトがバルバロッサ国王でなければならなかったか。別に、他のドナウ帝国の国王でもよかったはず。ここであえてバルバロッサの名を出すということは、デザインズ3や他で触れているように、魔導大戦の折にバルバロッサ大帝がカーテンの奥の奥から登場し、物語の上で重要な役割を果たすということを改めてF.S.S.ファンに示しているのではと。
 もう一つ。バルバロッサ王家はデザインズ29pの最後の方に「王家の者は名字としてレーダーの名を持っているが、この名すらバルバロッサ王家であることを表に出さないためであると言われている」とあります。レーダーの名を持つのだから、ウォータークラウンをつけていてもおかしくはないということです。もうひとつ。彼がまとっている、昔々にベリンからフィルモア1となるトリハロンへと贈られた衣。あれはフィルモア王家に伝わるものです。
 レーダー王家のウォータークラウン、フィルモア王家の衣。ふたつの王家のシンボルのようなものをを同時に身につける事ができるというのは、やはり、二つの王家の者では無い、タダモノではないってことなんでしょうね。
 また、シワルベと似たような戦艦が降下してくるシーン、「花の道」の時代であっても、艦尾にドナウ帝国の紋章をつけています。一方、単行本11巻106pのダランスは艦首にフィルモアの紋章をつけています。となるとあのシーンの戦艦はダランスと同型艦か類似艦ではあってもダランスではないかも、と。
 もうひとつは、クリスの年齢についてです。クリスの生まれた歳は2913年。単行本12巻の終わりの時点、3031年では地球年齢にすると大体20歳位でしょう。「花の道」のシーンのクリスはそれよりも年齢が上で落ち着いた雰囲気に見えます。3079年、魔導大戦が終結する頃は166歳ですから地球年齢にすれば40歳手前位ではと。こんな時便利なのがアイシャ様のお姿で、リブート370pの年齢表によれば、185歳、地球年齢にして42歳で単行本133pのようなお姿です。アイシャ様については、巴に「若作りしてる!」とか言われてますが、それはまあ置いておいて、「花の道」のクリスは地球年齢で35歳過ぎ位でいいのではと思うのですがいかがでしょうか。
 それに、クリスはナガノセンセが大切に大切にしているキャラのひとりだと思っています。たしかに、リィやコーラス王のように同じ顔立ちのキャラが時を経ても出てくる可能性は否定しません。しかし、連載再開の前の「びっくり箱」に、クリスではない、クリスの血を引いた誰かをだすとはちょっと思えませんし、なにより冒頭に出てくる12巻の209pのシーン。自分は間違いなくクリス自身であると思います。
 クリスは「血の道」を歩く事を強いられてしまっています。ハイランダーとして生きる他ありません。そして、小さな恋ですら実らせる事はできません。そんな彼女に少しでも心の安らぎの時として、花が咲き誇る道を少し歩いてもいいのではと思うのです。
 そんなわけで、クリスはさておき、あの皇帝が誰なのかは連載再開、またはデザインズ4、もしくはGTMのデザイン集なりが出ないとわからないってことでしょうね。それまでは妄想をガンガンふくらませておけよーっていうのがナガノセンセからのメッセージだと思っています。