小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

:「〜賞」はもういらないのでは?

 「ZAKZAK:慎太郎芥川賞斬り!!「非常に安っぽい小説」」 という記事を読みました。たまに大陸がらみでの氏の発言は「チョット過激だなァ」と思うことがあったりしますけれど、今回の話については興味深く読ませて貰いました。いわゆる平積みになっている最近の話題作とかをたまにパラパラっとめくりますが、言葉が私には響いてこない・・・何ででしょうね。まぁ私がヒネくれているからだけなのかもしれません。
 それよりも、このところのこういう有名どころの文学系の各賞受賞作品は、その賞にちなんだ作家の作品や人柄となんか繋がってないようなっていうのがあります。まぁ、芥川賞はあくまで彼の名前を冠した「賞」であって、別に芥川龍之介の作品の「かおり」のようなものをたぐるものではないのでしょうけれども・・・でも、やっぱりナンカチガウヨ、って感じてしまうのは私だけなのでしょうか。
 だからもういっそのこと「キラッと光ってるで賞」とか、「おおっとこれはよく売れそうで賞」とかにしちゃえーって思ってしまいます(笑) まぁ無難なのは各協会や主催者側などの名前を冠した賞でしょうけどね。
 ただ、石原氏がズッパリ斬ったと言われる、「主人公がロリコンで〜」というのは、世相の反映だと思いますし、世相を反映させつつ深く切り込んでいくのも小説のありようの一つだと思います。石原氏はどうしても厳しい方でしょうから、こういうシチュエーションには「ムカッ!」となっちゃうのは仕方ないんだろうなぁと私は思いますね。確かに私も小説を書いていく上で、ガジェットやキャラクターの背景などについては結構細かく考えたりするほうなので(考えすぎて本来の文が進まないという悪いパターン)、こういう主人公もあってもいいと思います。ただ、あとは文章の力、こころの動きなど、「中身」がどれくらいなんだろうねえということですよね。
 まぁいつか出版されて本屋に並んだときはまたパラパラッとめくってみることにします。判断はその後ですね。