小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

WEBつれづれ:報道からみる戦争

 私は「戦争」を否定しません。個人がケンカふっかけられたらとにかく逃げるなり、警察に助けを呼ぶなりすればいいですが、国が国にケンカふっかけられてミサイルぶちこまれ、戦闘機が飛んできたり、特殊部隊が国境線をやぶったり、海から上陸してきたらどうしようもないです。相手は確実に「殺し」にやってきてます。「戦争反対ぃぃ〜」とか叫んでも相手はプロなんで(戦争が長期化すれば徴兵された兵士も出るでしょうが、最初は大体職業軍人って感じかと思います)、攻撃ポイント付近で相手の行動を妨害しようとしたら、大抵の場合民間人でもお構いなしってやつじゃないかと思っています。ミサイルに至っては、対空防御に失敗すれば吹っ飛ばされます。ミサイルに「待ってくれ!」なんて言えないし。となると、国を守るためには武装しなきゃならないという風に思っています。ケンカをふっかけるための軍備はいらないですけれども。コレはめちゃくちゃ大事。
 無論、ケンカになるまえの「ガンつけ」っていうのは大体あると思うので、だからこその「外交技術」だと強く思います。ひとつのポイントで発生した情報が世界に広まるまでの時間がかなり短縮された今、こういう外交技術を駆使してのケンカ回避は非常に重要だと思います。それでも回避できなかったら・・・気合ためて守るしかないと思っています。
 もう一つ大切なのは現在PKO活動中の活動隊員や支援物資などを武装した集団の襲撃から守るための「自衛武装」ですね。これもケンカ売るために行っているわけじゃないんですが、向こうからケンカふっかけてくるんで自衛装備は仕方のないことだと思います。というか、拳銃一丁だけでは余程の距離じゃないかぎり、一般的な「襲撃集団」から身を守れないと思うのですが・・・

 さて、前振りが長かったのですが、いつも見ている毎日新聞WEBで今朝興味深い記事があったので是非紹介したいと思って書いています。紹介する記事は戦争の是非を問うものではないのですが、やはり戦争という「言葉」が絡んでくる以上、とりあえずまあ前振りとして「私が戦争というものについてどういうスタンスを取っているか」というのを明らかにした方がいいかなと思って。
 記事は長いので幾つかのページに分かれています。まずは私の説明よりも読んで頂く方がいいかと思います。

以下、WEB毎日(正式には MSN-Mainichi INTERACTIVE ですが、わかりやすくするために以前からこう呼ばせて頂いています。ご了承下さい)
長崎原爆:米記者のルポ原稿、60年ぶり発見 検閲で没収
長崎原爆ルポ:ジョージ・ウェラー記者原稿全文 その1
長崎原爆ルポ:ジョージ・ウェラー記者原稿全文 その2
長崎原爆ルポ:ジョージ・ウェラー記者原稿全文 その3
長崎原爆ルポ:ジョージ・ウェラー記者原稿全文 その4止
長崎原爆:未知の症状、闘う医師 60年前の凄惨今に
長崎原爆ルポ:当時、公表されていたら… 専門家に聞く
長崎原爆ルポ:米の戦争報道規制、今も

 私の原爆の被害についての知識は、学生時代のグループ学習や資料館へ行ったりなどのことで学んだことや、NHKなどのドキュメンタリー番組などで見る程度でしかありません。今まで深く掘り下げて調べたりということはありませんでした。今回の記事では短いながらも文章で被害についてよく伝えていると感じています。むしろ、この記事をきっかけに原爆被害についてもう少し冷静な視点で捉えた記事や文章などを探してみたいという風に思いました。
 そして・・・もう一つ興味深かったのが「米の戦争報道規制、今も」という記事で、情報というものの「力」がどれほど人々に影響を及ぼすかということを伝えており、また、国がそれをコントロールするということが、後々振り返ってみるとふっと疑問に思うことがあると感じずにはいられない、ということが伝わってきます。
 以前、4月4日に「文章を書くと言うことは」と「人権擁護法案」について文章を書きました。あのとき書いた内容については今でも意見は変わりませんし(ただ人権擁護法案については具体的な情報が依然としてあまり見えてこないのですが)、変えることはないと思います。が、確かにマスメディアの力が強いといっても、戦争という特殊な状況の下ではその力もコントロールされてしまうのだろうということが今回の記事で見えてきます。そして、戦争に関する情報が錯綜するのは、戦場が混乱しているからではなく、もしや何らかの存在が意図的にしていることなのではということも考えてしまいます。こうなると、戦争について、戦場から遠く離れた人々がその戦争についてどう考えればいいのかの指針というものがぼやけてしまい、一体どう考えればよいのやらと途方にくれる他なくなってしまうのではとも。
 ということで、少しヤヤコシイ話ではありますが、特殊な状況の下では例えマスメディアでもどうにもならない事はあるし、そういう場合、様々な情報が飛び交っても慌てて自分の意見を決めつけてはいけないのかもと感じました。しかし・・・その「戦場」が自分の国になったらと考えると本当に怖いです。どう動けばいいのか分からず、頭を抱え込んでしまうでしょう。もしかしたら考えるいとまもなく・・・

 繰り返します。戦争は否定しません。が、起きて欲しくはありません。