小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

形影相憐

 愚痴というか湿っぽくなりがちになるのはウツだけのせいじゃなくて、歳を取ったってことなんでしょうねえ。学生時代、まあ勉強に限ったことであれば、問いがあれば必ず答えが見つかることがおおかったけれども、歳を取るにつれて答えが見つからないとか、返ってこないことのほうが多くなって。待つことは馴れたかなと思っていたけれども、さすがに待ちくたびれたというか、待ち疲れたというか。まあ他にも、自分の手に負えないこととかも増えてきましたしね。
 よく他の方などに「10代は訳も分からず右往左往し、20代は焦燥し、30代にはいってふとそんな日々を振り返ることができるようになる」と言ったけれども、37歳になってさぁどうかと思えば、どうなんだろう・・・「なかなか返ってこない答えが増えてうんざりする」に変えましょうかね? そして40代はどうなるやら。私の親父は50半ば近くで亡くなりましたが、それまで生きていることが出来るか分からないですし。かったるい身体引きずって生きるのもしんどいなぁみたいな。
 ・・・・てなことを考えるのもこの蒸し暑さのせいなんですかね(笑) ま、冬だろうが秋だろうが、私の好きな5月あたりであろうが、こういう事を思うのは時節を選ばなくなってきてますが。

 そういえば、朝方や夕方、近所の家の方が庭に水をまいているのが聞こえます。それを聞いて、子供の頃、このシーズンにはよく夕方水まきをさせられたなぁとか思い出しました。水をまいたあとすぅっと涼しい風が田んぼのほうからやってきて、夕焼け空にコウモリがジグザグダンスをしているのが見え、星がキラキラしてきたのが思い出されます。もう戻らないあの頃だけど、いつでも思い出すことができるあの頃。記憶というのは不思議な物です。