小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

世事多事:事実と真実

 私の目の前にレモネードがあります。私には丁度良い酸味加減だけれども、ある人にとっては酸っぱすぎるだろうし、別な人にとっては物足りないかもしれません。
 一つの事実に対する人々の反応も同じようなものだと思うのです。その反応………感じたことが、その人にとっての真実なのではと個人的に思っています。
 マスコミとて同じだと思うのです。シンプルに「○月×日、△△市□□町交差点で事故が発生して負傷者は○人」といった「いつ・どこで・なにがあった」的な、簡単な速報ならそれ程差は感じないかもしれません。が、例えば人間関係が複雑にからんだ事件とかだと、関係者の思惑が入り乱れ、ワイドショー系ならコメンテーターの私的コメントも入り、なんだかもう訳が分からない話になってくるかもしれません。
 そこで私が思うのは、情報を受け取る側が賢くならなければ、メディアやネット上で氾濫している情報に飲み込まれるだけだということです。マスコミは変わらないでしょう。所詮はエンターテイメントを供給する所だと私は割り切って考えていますから。社説やコラムを読んでも、「ああ、こういう見方もあるわけだ」と。そして2ch等のネット上の情報に接する時も「話半分」という心構えを忘れずに、ということも。
 便利な世の中になって遠くの出来事を様々な手段で知ることができるようになりましたが、だからこそ、情報に踊らされないよう、心を引き締める必要が市民として大切なのではと思うのです。
 メディアやネット上の情報の浄化に期待するよりも、その方が建設的だし、自分で出来ますしね。
 だから、私の部屋のテレビのコンセントは抜かれたままなのです。