小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

世事多事:教科書など、受験のツールでしかない。

 歴史の教科書の「自虐史観」について長年論争になっているけれど、実際高校受験、大学受験を経験した身としては、学校の教科書など試験や受験をクリアするためのツールでしかないと思っている。本当に歴史を学びたい、様々な観点を知りたいと思う人なら、自ら図書館やネットで情報を探すだろう。その中には間違っている情報もあれば、思いこみで書かれたものもあるだろう。それらを取捨選択し、自分の「歴史観」を確立していくことこそ本当の学習だと自分は思う。しかし、学校はそういうことなど教えはしない。一部の学校はやっているかもしれない。だが、合格者産出産業と化した学校でそういうことはするだろうか?
 後の学生は自虐史観などどうでもよく、とりあえず学校で友達と楽しくスクールライフを楽しめればそれでいいと思っているのではなかろうか。
 
 自分としては、料理等の家事や消費者としての基礎知識、防犯意識、健康に関する基礎知識、ビジネスマナー、ビジネス文章等の基礎知識、政治経済のしくみ、近代世界情勢、異文化理解、それらの方がよほど重要だと思う。何故ならそれらの知識は、卒業したら即必要になる知識だからだ。歴史は、ゆっくり腰を据えて学ぶものだと自分は思っている。無論、不必要とは思わないが、記憶力テストみたいなものに利用されて欲しくないだけだ。それなら上記の項目について、社会人としてスマートにやっていける為の知識を教える時間を増やした方がよほどいいのではないかと思う。家事とかは親が仕込むべきという人もいるが、両親共働きの家庭もあれば、ネグレクトの家もあるだろう。また、社会人としての基礎知識を学生時代に叩き込んでおけば、会社としてはその分、新入社員研修の時間が減り、効率も良くなる。
 
 と、自分がこういう場所でつらつら書いたとしても、特に何か起きるかというわけでなく、単なるグチで終わってしまうが。そう、エジプトの石工達の落書きのように。