小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

図書館での旅(人力検索はてなでの、とある質問へのコメントとして)

 人力検索はてなの、「中学二年生が読んでも判る政治に関する本を探しています。 まだ.. - 人力検索はてな 」へのコメントとして。

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 図書館で「知識の旅」はどうでしょうか。なんと言っても無料。県立図書館だと規模の大きい所は様々な本がありますし、大学図書館を利用できると、さらに充実します。
 本棚と本棚の間を、本をペラペラっとめくっては返し、たまに借り、たまに読み切り、その巻末の参考文献などを探してまた本棚の間を旅する。普段行かない棚へ行って、背表紙のタイトルなどを見て、直感で選らんで読む等。
 また、週間文春、週間新潮、週間ポスト等の週刊誌も自分は中学の頃から読みました。FOCUSは父が買っていたので父が存命中はいつも。一般の新聞やスポーツ新聞なども。両親は特にとがめませんでした。
 週刊誌は買うと費用がかかりますが、図書館だと、発売後一週間位貸し出し禁止なので、その間空いていればいつでも読めるのが魅力です。 
 新聞や雑誌の書評を参考にして図書館で本探しもしました。新聞の、週一の新聞書評欄は楽しみでした。
 中には、風俗情報やゴシップなど、中学生には早い話だと大人が言うようなものもありましたが、あの頃にそれを読んだことで、大人として生きるということは、臭い沼地を歩かなければならないこともある、というのを知った気がします。 
 週刊誌だと、同時発売している3冊ぐらいを読んで、色々な意見を見て比較する事が大切だと思います。100%確実、100人が100人納得する意見というのは無い、それをそういう比較をすることで知りました。
 情報を取捨選択し、行間に隠れたものを考える楽しみも覚えました。
 高校時代は、ゴーマニズム宣言と、それに反対する噂の眞相(現在休刊)を読み比べて、双方の怒鳴り合いをどちらにつくこともなく楽しんでいました。
 また、報道写真を見るのも好きでした。今を思えば、過去の話であっても、その時では「now」だった訳ですから。毎日新聞社の「一億人の昭和史」を何度も読んだ記憶があります。第二次大戦中の事、終戦後の政治や人々の暮らし……スポーツや娯楽、事件等々。
 政治と思想は結構結びつきがあります。例えば、2.26事件だと、北一輝が逮捕、死刑になってますね。また、ローマ時代の哲学者等も後生の政治家や権力者の考えに影響を与えています。
 そこら辺をいきつもどりつしつつするのも楽しみかと思います。 
 知識の旅は人生と同じように、自分だけの「知識部屋」を作る楽しみかと思います。正解はないと思います。存分に旅をしまくり、楽しんで、と思っております。