小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

(新規購入編):境界線上のホライゾン(上)

 久々に読後感想など。「Amazon:GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (1)上 (電撃文庫)」ですが……アニメは非常に良かったんだけれども、本の方はちょーーーーっとどころじゃない位、ダイエットが必要。ギャグもそうだし、ストーリーに絡まない横道が多すぎてちょっとげんなり。多少はいいのだけれども、やりすぎてちょっとげんなりしてしまいました。設定が多いのは分かるし、長い物語のスタートなので説明したいという気持ちは分かるけれども、その説明が続くためにテンポが悪くなるのはどうかなぁと。アニメの方は、そういう横道をかなり削って、あとは視覚で見せることでテンポが良い感じになってるのはあると思いますね。ファイブスター物語のファンだから、鬼のような設定には慣れているけれど、F.S.S.は副読本や巻末のおまけがあるからある程度テンポを保って物語を進めていくことが出来ていると思うんですよね。境ホラも、巻末に設定をまとめ、本編はサクサク進めた方が良かったのではと思います。
 武蔵の人達にとって「既に分かっている知識」を、読者の為に語るというのも。そりゃ、ある程度日常会話的に設定がらみのセリフを交わしたり、地の文で書いたりするのは良いことだと思いますが、あまりにも説明が多すぎて。まあ、コミックと小説では読者に伝わる情報量などかなり変わってきますから、F.S.S.と比べるのはどうよ? という話もあるかも知れませんけれども。
 それにしても、アニメの出来はとても良かったと思います。今年の夏に第2話分のアニメが放映されるようなので楽しみにしています。
 個人的には武蔵よりも、鹿角さんの方が好み。で、一番お気に入りは賢姉様ですねえ。ありがちなキャラではあるけれども、やっぱりああいうキャラ好きなんですよ。