小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:詩女とは

 体調がホント良くないので、簡単に。
 ◆詩女とは、地球世界でのアーティスト達と同じでは?
 9月号でムグミカが「だって詩女は”人は希望と幸せがなければ死んでしまう”と言ってきました」と言っています。2月号でフンフトは「私たち詩女は人々夢や理想が消されてしまう世界を望みません。一生夢を希望を持って生きてゆける世界を私達は望みます」と言っています。これは、地球世界のアーティストが作品やメディアへのメッセージを通して訴えていることと変わらないと自分は感じました。環境問題や平和を強く訴えていることと同じだと。
 現実が厳しく辛い事は、自分自身の人生経験で嫌と言うほど感じています。血が繋がった家族でさえ信じることは出来ません。いや、親しいからこそ、トラブルになった時は憎しみが増すことも。考えが違うために争い、欲のために争い、力の誇示のために争い……地球上の全ての人々が、武器を捨てて握手をすることなど非現実的だと自分は思っています。しかし、アーティストの方々はそういう現実を分かっていても、あえて環境問題や平和を訴え続けています。その姿と詩女が思い願うことは同じだなと2月号を読んで感じました。
 ◆詩女達
 やはり、自分が何度も書いてきた「生き抜くこと」を過去の詩女達もクリスに訴えていると思います。そして、ダイ・グの思いを胸に歩むクリスを守る人達、存在があるということも。また、映画GTMの中でクリスが蒔いていた花の種のことも触れていますね。
 作者のあだ名と同じ名前をもつキャラ。登場ずっと前にキャラシートが出来ていたこと。ノイエ・シルチスのリーダーとなること、フィルモアの各騎士団の色、赤・青・黒が服のアクセントとなっており、ウォータークラウンを2つも身につけていることから、重要なキャラであることは示唆されていました。が、楊貴が見えるどころか、過去の詩女からのメッセージを受ける身になろうとは。映画GTMを見た時は、ああ、連載再開後のデザインはこういう風になるんだよというファンサービスとしか受け止めていませんでしたが。まったく、まったく……なんてことしてくださるんですか。良い意味でね。そしてレーダー8世の養女となったことは、先月号でアドー王が企んでいた事から彼女が守られるであろうということでしょう。一安心ではありますが、元老、特にアドー王としては面白くないでしょうね。また、アドー王の父であるバシル王も違う面でクリスの事について面白くないと感じています。レーダーの名を頂いたとしても、クリスは今後もフィルモア国内の政治的なゴタゴタに巻き込まれるでしょう。特に……”三色の娘”が彼女をどうするか、気になるところですね。
 ◆オディール
 本スレでも多くの方がどうなんだろうね、と書いてらっしゃいましたが。バレエ「白鳥の湖 - Wikipedia」をご存じの方はすぐに分かることなのですが、オデットとオディールは深い関係があります。物語だけでなく、二人を同じプリマが演じる場合もあるというのが気になります。それとなにより、オデットはバランシェ・ファティマだけれど、オディールは誰の作なのだろうという所が。バランシェファティマ一覧はキャラクターズ6でその一部が公開され、後に単行本11巻巻末で全員の名前とそのマスターや処遇が発表されており、その中にはオディールの名前はありません。誰かの元に居ないのはバランシェ邸で休眠中のハスノホルテだけです。彼女のスペックはそこそこ良い感じですし、意外なところで登場してもと思いますが。
 もしかして、エストの事を知ったバランシェがティータを作り上げたように、オデットの存在が何かの作用を引き起こしてどこかのガーランド、例えばクープ博士が作ったのかも。
 オデットとオディールを同じプリマが演じるということ、1月号に出ていたオデットの姿と同じデザインのスーツであることから、オデットの別人格がオディールなのではという声もあります。が、本スレでもありましたが、「お母様」の突飛な行動のため、オデットがダランスを操縦してますから、フィルモアに居ることは不可能なのではという声があります。
 そんな訳で、一つ謎解きして、また謎を作るというパターンは続きそうですね。
 ◆サクリファイス
 実は、ジークママ、サクリファイス、クイーン・オブ・ショルティの話については、どう書けばいいんだろうと今でも思っています。茄里の正体がきちんと分かるまで待ってもいいかなという思いもあります。
 トレーサーEx.2にあったキャラシートは彼女がまだ若い時……慧茄が皇后だった頃か、もう少し歳を取った頃の姿だったというのが1月号で判明し、ああ、それなら今の姿と違っても納得と言ったところ。ジークの年齢からして、アイシャとあまり変わらない歳か、もう少し若い位でしょうか?

 ◆荒魂、和魂
 9月号のレビューで少し触れましたが、まさか本編にその言葉が出てくるとは。和のテイストを表に出しているA.K.D.側でその単語が出るなら分からないでもないのですが、慧茄を始めとしてフィルモアの重要な地位にある女性が漢字の名だというのが出てきてますし、詩女の蛇文様にしてもそうですね。本スレでも書いている方がいらっしゃいましたが、フィルモアがジョーカー世界でも古い歴史を持っていることをアピールしたいという事、また詩女も同じように、炎の女皇帝と繋がるほどに長い歴史を抱いてきたということを示したいのかなと。
 荒魂は「神の荒々しい側面。例えば天災や天罰など」で、和魂は「神の慈愛的な側面。人々へ自然の恵みを与えることなど」だそうです。「統治することとは」ということを考えてみると、福祉制度を作ったり、インフラを整えたりするのと同時に、司法制度をつくり、刑法を定め、また、外に向かっては外交戦略を練ったり、万が一の時には軍隊を動かすというの事が出てきますが、その「時に厳しく、時に優しく」という二つをきちんと持つことが王の統治であるということなのでしょう。その象徴が十字というのは何故? というのが気になりますけれども。でも、イヤリングという「2つで1セット」というところが大事なのでしょうね。厳しいだけでも駄目、優しいだけでも駄目、両方を状況に合わせて上手に使い分けると言う事が。
 ということで、今月号については申し訳ないですけれどこれくらいで。本当、毎年年末から2月位までは辛くて……仕方ないんですけれどね。