小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

子宮筋腫の手術:手術から約9年半。内診してもらう。

 もう10年近く経ってしまったのかという気持ちもありますが、手術前夜にキョーレツな下剤の為に苦しんだり戻したこと、術後麻酔から目覚めた瞬間から強烈な痛みで苦しんだこと、痛みのあまり戻してしまったこととかの苦しい事は忘れることは出来ません。カテーテルが外れた後、病室からトイレまで、普段なら1分もかからない距離を、手すりによりかかりながらズリズリと歩いて行ったこととか、腹帯の中をこっそり覗いて、ホチキスみたいなので留まってる傷口に唖然としたりとかも。絶食が終わった後に出たお椀に2/3位しか入ってない重湯を食べきれず残してしまったとか……色々ありましたね。
 手術前や手術後は、子宮と卵巣一つが無くなったことということがそれほど自分の中では大きくなかったのですが、今は「すこし、物寂しい」ものを感じています。
 先日、右眼の強膜炎の検査でCTを取ったのですが「妊娠してませんよね?」と尋ねられたり、質問票にそういうものがあると、ちょっと悲しい気持ちになったりします。ウツ病や経済的理由の為に子供を産み育てることは無理だと頭では理解していますし、全摘を選択したことは間違ってなかった(実際、開腹して子宮をみたら、子宮全体にミニ筋腫がいっぱいついていたため全摘する他無かった為)と思っています。けど、更年期障害が始まったかも=生理が段々不定期になっていくという指針がなかったり、やはり、歳を取って、しかも独り暮らしになって心細くなってきたのでしょうか。総合病院の内科に通院しているので、おちびちゃん達を見ることもあるのですが、つい、ほほえんでしまいます。昔はちびちゃん達が居ても気にすることはあまりなかったのですが……
 さて、そんな感じで一区切りというのもあり、産婦人科で手術の縫合跡を診てもらいました。手術から数年も経ってない頃、ポリープができたこともあって気にはなっていたんですよね。しかし、結果から言えば「問題は何もありません。安心して下さい」とのことでした。あと、以前から気になっていたこと……一つ残っている卵巣から排卵は続いているけれど、排卵された卵子はどうなるんだろう? という質問には「すぐに体内に吸収されてしまうんですよ。1mmもないですから」とのこと。それと「残っている卵巣が病気になる可能性はゼロではないので、異変があったら直ぐに診察に来て下さい」とのことでした。おりものも普通で、変なバイキンとかも居なくて、このまま普通にケアし続ければ良いみたいです。
 あらゆる病気に言えることだと思いますが、早期発見の為に婦人科に定期的に行くことは良いことだと思います。自分が退院する少し前、20歳を少し過ぎたお嬢さんが子宮筋腫の開腹手術ということでいらっしゃいました。子宮筋腫は「おばさんの病気」では決してないってことです。
 個人的に思うのは、妊婦さんがいない診察日を設けて欲しいって事でしょうか。いわゆる、婦人病だけの診察日です。やっぱり気になります。以前、雑菌が入った時に産婦人科に行った折、隣に座っていた妊婦さんに「何ヶ月ですか?」と尋ねられて困惑した記憶があります。結婚していた時でしたが複雑な心境でした。その当時既にウツ病の治療をしており、育児は出来ないだろうと何となく思っていましたから。まあ、今の自分、つまり40半ばになったおばさん、しかも男か女かわかんないようなアヤシイ人に「何ヶ月ですか?」と尋ねる人はいないと思いますけれどね。あはは。
 そんな訳で、念のために診察を受け、特に問題なしで一区切りという感じです。更年期障害については、血液検査上では「まだ」となっていますが、のぼせとかはそれなりにありましたし(今は、「桃核承気湯:ツムラ61番」という漢方で少し落ち着いてきています)、高血圧も降圧剤を毎日服用しているからこそ安定しています。一昨年の夏のような酷い事はありませんが、むくみはありますし、何より体重落とすよう担当医から指示があります。担当医曰く「60歳位になれば落ち着く事もあるかも知れませんねえ」とのこと。あと10年、なんだかんだと、ウツ以外でかったるい感じが続くんじゃないかなぁ。でもそれは、自分の中で確実に時が刻まれている証、自然の事ですから逆らえない事です。60歳過ぎたらそれはそれで、加齢によるものが……母と共に暮らしていたときに母が感じていた事とかが現れてくるのでしょう。そして、やはりなんといっても、両親を奪ったガンに対する恐怖は強まっています。
 大腸ガンの検査とか考えています。ガンの検査にどれ位費用がかかるか分かりませんから、少しずつって感じでしょうけれど、内科の担当医と相談しながら進めていくつもりです。