小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

世事多事

 佐世保の事件でバトルロワイヤルに矛先が向かっているのがちょっと心配です。6月2日6月6日の「日々」で書いたように、悪いのは暴力的シーンなどを含む書籍ではなく、大人がそういう社会のダークサイドについて子供にいかに教えていくかということにあると思うのです。
 人によって解釈は違うとは思いますが、「子供」である期間っていうのは18年〜20年近いわけですけれども、「大人」として生き抜いていかねばならない時間はその3倍以上なわけで。その3倍のために学ぶべきことをその3分の1の時間で詰め込まねばならないということをもう少し意識して欲しいとおもいますね。暴力反対! と単に叫ぶのは簡単です。暴力描写の多い書籍を焼き捨てるのも簡単です。しかし、今の子供達には「なぜ暴力がいけないのか」ということについて納得のいく説明を受ける機会というのがきちんとあるのでしょうか。ただただダメダメ、とか「隣のだれそれさんはそんなことしてないわよ」とかいう説明だけでは子供は迷走するだけではないかと思います。
 子供達ひとりひとりがある程度自我が形成され、自分の方向性や嗜好や志向がようなものが固まっても、親や学校、周囲がその志向などを無視して「お決まりサクセスパターン」への道へ無理矢理引っ張り込んだり押し込んだりしていく今の流れというのはなんだかなーと思わずにいられません。できれば、中学生あたりから将来自分が就くであろう職業への関心を高める教育をして欲しいと思いますね。自分はどういう風に生きていけばいいのか・・・思想や道徳、そういったことについての教育こそ、今必要ではないのだろうかと思います。
 ぶっちゃけ、数学のめっちゃ難しい部分ができても上手に家計をやりくりは出来るとは限りらないのではと個人的に思っています(笑) 勿論、仕事によっては数学の高度な知識や数学などによって培われる理論的な考え方が大変重要になりますが。でも、将来就く仕事によってはあまり役に立たないこともしぶしぶ勉強しなければならないのが現状・・・。もうちょっとバッサリと改革をして欲しいと思いますね。