小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

 内憂外患

 数ヶ月前から「なーんか腹の下のあたりが痛いんだよなぁ」とか「下腹にぼこっとして、シコリのよーなもんがあるんだよなぁ」と思っていました。特に仰向けになったり、うつぶせになって横になったときにズーンとした痛みがあり、妙だなぁと思いつつ日々を過ごしていました。
 私の知己の方の多くにはカミングアウト? しているのですが、私はここ10数年来ウツ病なるものにぐるぐると振り回されており、以前書いた日記に「毎週通院して毎日服薬」というのはそれがらみの薬のことです。特に母を亡くしてからは病状が落ち着くというよりむしろ下降してしまう方向で、今は服薬と毎週のカウンセリングをおこないつつ、厳しい状況に立ち向かっていかねばならないという時期です。そんな折にこういう症状が出たのですが、昨年の年末から入梅前まで、通院以外に外出することが非常に困難だったこともあり、こういう症状がでても総合病院などにいって詳しい検査を、という気持ちになりませんでした。しかし、あまりにも痛みが続くこともあり、地獄の炎のような我が家の家計からなんとかお金を工面し(笑)、今日とある総合病院の婦人科にいったのですが・・・。
 「子宮筋腫ですね・・・・ちょっと・・・大きいですね」
 超音波では筋腫がある程度大きくなりすぎると逆にぼんやりとした影のようなものしか映らず、はっきりとしたことがわからないということで、2週間後にMRIを受けることに。また、これほどの大きさになると腹腔鏡などを使った手術ではなく、10日ほど入院してズバッと開腹手術となると言われました。症状から何となく子宮筋腫ではないかと分かってはいたものの、さすがに開腹手術をうけねばならないというのはちょっとビックリです。投薬で散らすような感じになるだろう、と甘い考えでいたのですが。
 自宅に帰ってすぐは、今まで「?」だった痛みの原因がすっきりと分かって嗚呼ヨカッタヨカッタ、とか思っていたのですが、段々コトの重大さというか金銭面にしろ精神面にしろ、大変な問題を抱えてしまったんだナァということがズズンとこころにのしかかってきて、ウツ状態がスタート。1日3回の服薬を続けているにもかかわらず、やはりこういう時はズズンときてしまい、貯めておいた頓服のようなものを飲んでみたり。
 旦那が戻るまでに「サテ、どういう風に話したもんかネ」と悩んだりしたのですが、旦那も私と同じように多分子宮筋腫ではないだろうかと思っていたので、結果を聞いて「なってしまったものは仕方ない、治療するしかないのなら、なんとかしなきゃ」と。また、MRIの結果が出ないことには何とも言えないこともありますし、2週間互いにむーむーむーぅ、そわそわそわ、と微妙な心持ちでいなければいけないのも辛いですね。
 ちなみに私は以前から子供を産む気はありませんでした。自分がウツという自分の面倒さえ見切れないトホホなものを抱えているのですから、はかなげでおぼつかぬ命を支えていくことなど到底できはしません。まぁ、以前から子供が嫌いっていうのもありましたけど(笑)。そんなわけで、術式について何か話があれば「スパーンと子宮全摘してくださいな」とお願いしたいところ。今日の担当医の話では、どうやら筋腫だけを取り除いて子宮は残すような感じでしたが、私にとってはむしろ腹に子宮を抱えていること自体がメンドクサイなぁということなので。
 不妊に悩む方にはほんっとうに申し訳ない話で、以前は「子供が欲しいという方に私の子宮をあげることができたらどんなにいいだろう」なんて無茶苦茶なことを考えていたりもしましたが。
 費用の面では、ネットで色々検索したところ「全国社会保険協会連合会:高額医療費貸付制度」という制度があり、旦那の会社の保険証を出している社会保険事務所に問い合わせればよいとのこと。まぁ、使える公的支援制度があるならすがるっきゃないというところですね。どうやら入院手術で大体20万かそれ以上かかるようですから。地獄の炎が今度は太陽のフレアになるのか・・・まぁどっちもどっちでしょうが、とにかく最大の問題が金銭的な面というのが他の患者さんとちょっと違うかもしれませんね。入院などの段取りなどを知りたくて体験談のサイトを検索し、拝見させていただくと、多くの方が妊娠を前提としての治療をされていましたし。私は、月のもの度にウツの症状がひどく出たり、普段大人しいアトピーがぷつぷつと現れたりとマイナス面ばかりでしたから、いっそのこと女性の身体というものを捨て去りたいとさえ思っていますからね。とはいえ、身体の仕組みは早々サックリと変えることができるわけもなく、仕方なしなしってとこで。
 ま、とにかく2週間後を待ちましょう。っていうか、7月中に手術を終えてすっきりしたいものです。