小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

内憂外患

 暑さでグッタリするここ数日。今日も暑くなりそうだなぁ・・・と重いつつ、寝汗を取るのに軽くシャワーを浴びてから15分ほどオンボロ扇風機の前でノーミソを空白に。それから着替えて病院へ。さすがに今度は地理的に何となく把握ができているので迷うことなく、ジャストインタイムで到着。普段だとあれこれと事前にネットで調べたりする私なのですが、なぜかMRIについては何も調べていなくて、検査室の前に下がっているパネルで概要を読んだり。「あらー、結構音がするのねー」、「えー、一人20分から1時間近くかかることもあるんですって?」一応MRIの仕組みについても簡単に書いてありましたが、磁気がどうしてああいう映像をみせてくれるのかは私のノーミソでは理解しきれないことなので脇に置いておきます。
 私は普段からスポーツブラの愛好家(笑) なので、金属類のついてないこのブラはこういう検査のときも着用していられますからラクチンです。それにしても、CTの時もそうでしたが、体が殆ど隙間のない筒のような中に押し込まれるのは精神的に耐え難いものがあります。ブーンとかガダダダとかいう、検査技師の方がおっしゃるところの「工事現場の音」よりも、この狭さが私を苦しめます。また、患部付近に巻かれたマットのようなものがちょっと苦しくて、患部と背中がちょっと痛かったりするのも気になります。最初は少しそういう嫌な要因に囲まれて悲しくて、「大悲呪」と「十句観音経」を繰り返しとなえていました。短くて、覚えやすい、しかも有難い、観音さまに関するお経です。辛いとき、苦しいとき、痛いとき、いつも唱えます。それ以外のときでも、ふと口にするとこころに響く不思議な呪文のような感じです。そうこうしているうちに慣れてきて、あとはブーンとかガガガという妙な音がたまにするのを気にしつつも、窮屈な筒のなかでじーっとしてました。
 さて、フィルムを持って診察室へ。フィルムを見た瞬間、「あちゃー」と声をだしてしまいました。はっきり写ってますからね。どうやら8センチ強のものが2つ、もう少し小さいものがひとつ、合計3つが子宮の袋? の外にこぶのようにひっついてます。「あ、あの・・・癌は?」「癌はないですよー」ほっ。それが一番心配でした。とにかく子宮筋腫だけのようで、まぁ筋腫は大抵切っちゃえばオシマイですからね。ただ、私は子宮全摘を考えており、旦那も同意してくれているのですが、「やはり閉経してらっしゃらないですし、大事なことですから、御夫婦でお話を聞いていただくのが・・・」とのこと。うーむぅ。仕事の詳しい状態は分からないけれども、下世話な話、お休み=給与が下がるっていうことで、治療費がこれからかかりますからできればあまり・・・と思っていたのですが、ふらっと担当医の背後に医局長らしい方がいらして、「そうだねえ、これだけ大きいとねえ・・・。御主人にも聞いていただく方がいいですよ」とプッシュ。うう、さすがに医局長さんらしい方におっしゃられるとハイとしか言えません。事前に、旦那に仕事中に電話を入れてもいいか尋ねてOKをもらっていたので、先生に断って電話。で、なんとか来週の金曜日夫婦で再来院して今後の予定を決めることにという話になりました。その後、全身麻酔で手術ということが決まったこともあるので、採血や胸部レントゲンなどの事前検査をいくつか受けました。相変わらず「ヘーモーグーロービーーーーン!」っていう感じの血液の色。でも、こう何年もウツの薬を飲んでいるのでこのところ献血にはいってないんですけどね。薬をあまり飲んでいなかったときは血液センターでゆったりとしたシートに座って血小板を取ったりしてたのですけど。・・・・図書カード目当てで(笑)。
 それにしても、両親とも癌(母はC型肝炎からの移行)で亡くしているので、自分も癌にという不安はいつもあります。今回はとりあえずその問題はクリアできたので、旦那もその点についてホッと胸をなでおろしたというところ。ただ、前回の検診から、プラシーボ効果か何か分かりせんが、おなかと背中の痛みがやや増しているのでちょっと心配です。ただ、転がりまくるような激しい痛みではないし、ウツの薬のせいもあって我慢できないものではないですから・・・。
 さて、一つ問題に区切りがついたのですが、もう一つ大事な問題が。費用ですね。そこで会計の方にお尋ねするとやはり10日の入院と手術費用含めて20万強かなというお答えが。ネットで読ませていただいた経験者の方のサイトにも同じような金額があったので多分それくらいだと思っていたのですけれども。しかし、我が家の(中略)家計では一括では支払えません。そこで、この病院にいらっしゃるケースワーカーの先生に御相談することに。すると、社会保険の高額医療費貸付制度があることと、その手続きをする前に支払わねばならない自己負担金を分割で病院に支払うことができることを教えてもらいました。ほっ・・・。心中でうるうる涙を流す私。「とにかく今は治療に専念していただいて、退院の時に手続きのこととかでまた相談に来てくださいね」とのこと。ああっ、最近の総合病院にはケースワーカーの方が増えて大変有難いです。
 そんなこんなであれこれやって終わったのが来院してから4時間近く。さすがに疲れました。普段はお買い物とかお昼ご飯とか考えたりしますが、疲れていたのでまっすぐ家に帰って薬を飲んでグゥと寝入ってしまいました。
 余禄になりますが、私はドナーカードに全部取っちゃってくださいね、とサインしています。でも、骨髄バンクには断られてしまいました。私のように薬を常用している人はダメなのだそうです。ドナーのほうは、私が脳死になってひょいひょいっと内臓とかを取ったときに、「んー、コレって使える?」って見てくれるそうで、一応意思表示をしておいておけばよいのだそうです。本当は、骨髄バンクに登録したかったんですけどね。だって、血液と違って本当に本当に、マッチングする確率が低いですから・・・。また、献血ももっとしたかったです。父も母も輸血を受けているので、少しでも恩返しをしたかったからなのですが・・・。献血してもいいか、今度ウツのほうの担当医に聞いておかないとね。