小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

(読み直し編)

★「[amazon
アメリカの心―全米を動かした75のメッセージ]」: 夜、この文章を書くちょっと前、なんとなく机の中を漁って両親の古い写真を見ていました。そのときに学生時代にビジネス文章のクラスの先生から頂いたプリントが出てきました。お気に入りで大切に取ってあったものです。これは、ユナイテッド・テクノロジーズという会社が新聞に載せた広告なのですが、自社の商品や企業姿勢を語るのではなく、読む人の心に訴える短い文章でした。とても反響があり、多くのお手紙が寄せられたそうです。今は本になり、翻訳もされています。その中から幾つか、先生のお気に入りをプリントして私達に配ってくれました。それを私は今でも持っていた・・・というわけです。内容を抜粋してサイトに掲載されてらっしゃる方がいらっしゃるので、グーグルのほうも載せておきましょう。「google:アメリカの心 広告

 内容はシンプルです。人として、辛いとき、失敗して落ち込んでいるとき、自分と他の人と比べて不安なとき・・・そんなときに読んでごらん、というようなものです。卒業したら社会人となり、今まで学生として庇護されていた部分を捨て去って歩いていかなければならない、そんな私達に先生はこのメッセージを支えとして欲しかったのだと思います。両親の写真とともに出てきたこの数枚のプリントは、これから全身麻酔手術という、人生で始めての経験を迎えるに当たって緊張している心にちょっとだけ支えを与えてくれた・・・かもしれません。様々な年代の両親が微笑む写真を見ながら、今まで幾つもの困難に翻弄され、また一つ問題を抱えた娘を両親は今、浄土からどう眺めてるのかなぁと今度は逆に不安になったり。ただ、共通しているのは、どちらも私のなかでは大切な存在であるということです。