小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

盧生之夢

 普段は私自身のことを書くことが多いのですが、今日は他の方の事を。といっても、とても有名な人ですけれど。
 高校サッカーで一躍脚光を浴び、日本代表U−23に選ばれた平山選手。月日が経ち、試合回数が増えるにつれて彼の名前が海外にまで広まり、より多くの人の注目を集めるようになってしましたね。私は彼を見るたび色々と思うことがあります。
 旦那が野球とサッカーを見るのが大好きなために、私も自然と隣でボーっとTVで放映するそれらの試合を見ることが少なくなく、また、旦那からそれらにまつわる色々な話を耳にしたりします。先日、彼に関する話になり、二人の意見が分かれてしまいました。
 旦那いわく、サッカーにもっと打ち込んだ方がいい。今のように大学と掛け持ちしたり、親の顔をうかがいながら生きているようじゃだめだ、とのこと。これは、筑波大学の工学部で勉強しつつ、大学のサッカー部にも所属しつつ、なおかつ代表として忙しい日々を送るよりも、キッパリと大学や親の期待などを振り切って「サッカー選手」としての生き方に集中しろということでしょうね。また、旦那いわく、そうやってあれこれ掛け持ちしていた選手で大成した選手は皆無だとのこと。大学を卒業してから大成した選手はいるけどネ、と。
 私はこう思いました。彼がもし家業なりを継ぐ気持ちがあって、その家業にそった勉強をしたいがために大学を選び、さりとてサッカーも捨てきれないという気持ちがあるのであれば、それもまた一つの生き方なのではないだろうか、と。確かに彼にとってサッカーというものは切っても切り離せないものかもしれません。とはいえ、彼の家族が彼に期待をしている気持ちもまた大切にしたいのではと思うのです。日本代表に選ばれることは名誉あることではありますし、忙しくなるでしょう。家族としては気が気ではないと思います。そういう気持ちも彼は分かっていると思うのです。その辛さ。多分・・・その辛さが最近の試合に出ているのかな、なんて素人的に感じたりします。
 私個人としては、まずは基礎体力をもっとキチンとつけることが大切だから、将来の宝として考えていただいて、今は大学に通いながら基礎体力と基礎訓練に打ち込んで欲しいと思いますね。日本人は平均的にどうしてもスタミナにかけるところがあると思っていますが、彼の場合、それが結構如実に出ていると思うんです。これまた素人の思い込みかもしれませんけれども。そういう意味では、旦那とは逆の意味で「キッパリと」していかないとだめなのかもと思ったのでした。
 一番恐れるのは、このまま忙しい生活に彼が忙殺されてしまい、サッカー選手としての力を弱くしていってしまうことです。周囲の方・・・親御さんも含めて、彼の生き方についてよく考えてあげて欲しいと願って止みません。勿論、彼自身も、自分のこれからについて一本の道を選ばねばならないとも感じます。
 ある意味・・・・脚光を浴びてしまった人の不幸なのでしょうね。こういうことって・・・