小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.

FSSの読者
 私が記憶している限り、読者は大まかに3つのパターンから来ているかなと思います。重戦機エルガイムの頃からのファン(私もその一人)、FSSの映画化の時に知ったファン、その後のファン。その後のファンには色々いらっしゃると思います。たまたま知人の家に遊びにいって、知人の本棚にあったのを見て自分もハマった。好きなアニメの特集をしていたのでたまたまニュータイプを買ったらFSSが連載してて、見てびっくりしてファンになった、ワンフェスなどのガレキのイベントでMHのガレキをみてびっくりしてファンになった等々。

 また、ファンにも色々いると思います。私のように「世界設定、ガジェットなどを含めたデザインワークス」と「物語」としてのFSSをこよなく愛するタイプや、MHの格好良さがたまんねぇというタイプ、アニメのキャラクターに萌えっ! っていうノリのタイプなどなど。その中ではやはりMHファンというのがかなりの割合ではないのかなと個人的には思いますね。それゆえ、トンでもない価格であってもガレキがあれだけ売れるのではと思います。
 私もMHは好きです。エルガイムを見たとき、今までの大河原路線とは異なるベクトルから作り上げられたHMが斬新でした。オージェの美しさが一番印象に残っています。また、ザ・テレビジョンの別冊として出た2冊のガイドブックは私のナガノファンとしての道を定めた運命の本とでもいうべきでしょう。今までのアニメーターとは違う、こいつは「デザイナーなんだな」と思いました。2冊目は特にFSSへの橋渡しとなる様々な情報が載っています。後に月刊ニュータイプが発行され、ナガノセンセがコミックを連載すると知ったとき、かなり驚き、そして1年後にFSSが連載されるという予告ページをみて「グッ!」ときました。その予告ページは「アウトライン」に収録されてますね。
 それから・・・・もう20年近く経ったでしょうか。いまだ11巻しか出ていない、しかしそれでも読者を飽きさせず、より深みに突っ込ませてしまう恐ろしいコミックだと思います。ホント。

★新しい読者は増え続けている・・・はず?
 さて、本題の「知り合いにFSSを勧める時にどうすればいいか?」となるとなかなかこれは難しいかなぁと思います。MHにいちコロッとなりそうな人ならば、1巻の冒頭、レッドと黒騎士の戦いや、ミューズがアシュラとやり合う5巻なんかオススメですね。11巻のフィルモアvsメヨーヨも捨てがたいですし。戦車も好きならその上に7巻からの「あんたが行方不明になったせいで大変なことになったんですからねっ!」大騒動のあたりもいいですね。勿論、いきなり海洋堂ボークスショールームに連行して、MHのガレキを見せて「これをデザインしたやつのコミック、見てみれ!」と脅すのもいいでしょう(え?

 すえぞぉにノックアウトされそうなひとであれば、キャラクターズ7「ドラゴン・クライン」の「でんぐりがえったすえぞぉ」の設定画を見せてあげて「こーゆーのがあーだこーだするコミックがあるんだよぉ」と見事にだますしかないです(笑) キャラクターから入る人であれば、やはり1巻からかなぁ。1巻〜3巻をまず貸してあげるのがベストかも。あのあたりはまだ物語がこんがらがっていないので、読みやすいというのがありますからね。
 基本はやはり1巻だと思います。また、映画版のFSSを見せるというのもありますね。私はアニメーターとしての結城信輝さんは好きなんですけど、ラキの白ふぁちま服がちょっとゴツゴツしてるとかそういう細かいばかり気になったりするので(笑) また見てみたいと思いつつも、見たらまた「ヘルマイネのつま先〜〜っ!」とか言いそうだし(爆)
 しかし、色々と当時賛否両論ありましたが、ソープとラキシスの物語という部分に焦点を絞ったやまざき監督の方針には私は賛成ですね。ちょっと寄り道がおおかった原作をそのポイントだけに絞ったおかげで観客が取っつきやすい物語となり、じゃあ原作はどうなんだろうということでファンが増えた、という話がありますからね。ちなみに映画化のあたりに長期休載があったりと角川サイドとちょっとゴタついた話などについては、トイズプレス刊の「マモルマニア」を読んで頂くと分かると思います。
 そんなわけで、特に目新しい方法っていうのは思いつきませんでした。というのも、私自身は特に私の家に(特に私の部屋に)頻繁に出入りする知人がいないので、リアルでFSSファンを増やすという活動は特にやってないものですから。それでも参考になりましたらうれしく思います>id:Bang-choさん