小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

世事多事:中越地震

 胸がとても痛いです。というのも、阪神大震災の丁度前日まで私は大阪に居たのです。また、大阪の学校に行っていたこともあり、神戸からも同級生が多く来ていたことから、あの頃NHKなどで流れる「リスト」に知った名前が無いようにと胸に手を当てて祈るような気持ちでいました。そしてその後に流れるTVからの数々の画像、そしてメディアに対する多くの非難。助け合いの精神で分かち合い、慰め合う人々。我勝ちにと目を血走らせる人々。「色々な」ボランティアの人たち・・・・
 あのときと同じようなことがまたメディアで流れ、私はあの頃の事をまた思いだし、まともにTVを見ることが出来ませんでした。せめてとミニストップにある募金箱にお財布のなかの少ない小銭を入れるくらいのことしか出来ません。ただ、旦那の書いているblogからリンクされているid:iori3さんの「天漢日乗」を拝見させて頂いたりすると、やはり物品を個別に送るよりもそういう物品援助は自治体や企業に任せ、ほんのちょっとでも募金をしたほうがいいみたいだなって思います。
 でも本当、どうして阪神大震災の時もメディアは様々に非難を受けたのに、また同じ事を繰り返しているのは何故なのでしょう? 苦しみ、心配で胸が裂けそうな被災者の方を撮影することに何の意義があるのでしょう? むしろ、災害現場の撮影は自衛隊、警察や自治体に任せ、公式発表をラジオでこまめに放送したり、むしろスタッフを派遣するために使う費用を使って、手でハンドルを回すだけで充電でき、聞くことができるラジオ(ダイナモラジオ:google:ダイナモ ラジオ)を各避難所に寄付するほうがよっぽどありがたいと思います。
 私は幸いにして天災の被害にあったことはありませんが、人生のトラブルは幾つか経験していて、どうしてもそういう「自分の手に負えないトラブル」に遭遇したときのショック、何も手に付かない精神状態、イライラ、混乱・・・そういうものがあるというのは分ります。涙さえも枯れ果てるほど、本当に辛く、苦しい思いを・・・
 私は祈ることしかできません。ただ、もうこれ以上の強い地震があの場所に起こらず、これから来る厳しい冬をなんとか少しでも落ち着いて過ごせる場所が早く出来ればと祈ってやみません。そしてどうか観音さま、その大いなるお慈悲の暖かな光で被災者の皆様をお包み下さい。被災者の皆様の辛く苦しいこころの傷が一日でも早くおちつきますようにと深く深く、祈ります。