小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

凡桃俗李:とうとうやってきた。

 地元でも数回、今の居所に約2年強、やっぱり長居はできなくて、引っ越しとなりました。まぁこれで旦那の負担が減るし、他にもメリットはあるのでいい方に考えようかとおもいます。ゲーム「倉庫番」のように段ボールの箱に囲まれながらの最後の夜、なんちゃて。
 ただ、本や雑誌をかなり減らして、服もいらないものも資源ゴミなどの日に少しずつ始末してきたためか、今回の荷物は前回ここに来たときよりも減っているなと思いました。今回はさらにプラスティックの衣装ケース導入で、そのままテープで封印してもってってもらえることでしょうね。後は本当に机回りとか、生活品などをちょいちょいと片づけるだけなのでラクチンです。前、地元からここへ来たときは引っ越し前夜まで半泣きで本と格闘してましたからねえ・・・
 今回は結構時間的にもそういう部分でも余裕があったので、TWをやったり、UOでクリスマスの飾り付けをしたり、「むかし・あけぼの 上 小説 枕草子 (角川文庫)」などを読んだりしていました。私は以前から紫式部よりも清少納言の方にシンパシーを感じ、田辺先生のお書きになったこの小説でますます彼女のファンに。確かに「高慢ちきダ」なんて思われたりするところもありますが、でも、目に入るもの、耳にするもの全てに「ああ」とか「ふむふむ」と細々とした思いを抱いたりする所、そしてそれを誰かと共有したい、あーでもないこーでもないと話し合ってみたいという気持ちはわかりますね。また、私の大好きなエピソードで古典の教科書にも取り上げられていたりする段、「くらげのほね」のように、ポンとその場でトンチを効かせた面白みのあることをスパッと言い放てるというところがうらやましくおもいます。
 また、そんな感じで平安時代のあれこれなどを江川センセの「源氏物語 1 桐壺 (愛蔵版コミックス)」やその他色々とあの時代のことについて取り上げられたものなどを思い起こすにつれ、あの当時、荷物は大体みんな「櫃」とか箱状のものに入れていることがおおかったから、貴人の家は確かにものの量は多いだろうけれど、あらかじめそういう風に収納されているから、それを運び出すだけでいいのなら便利そうだなぁと思います。今でも茶道具、掛け軸などは全て箱にあらかじめ入っていますね。また、弁当という発想もあらかじめ持ち運びしやすいようにという所からきていますし。
 ある意味、ものを並べて楽しむ現代のライフスタイルは、私たちのような転勤族にはめんどくさいことに映ります。でもやはり、本だけは本棚にしまって使いたいものですしね。こればかりは難しいところ。本当に。