世事多事：公儀の沙汰

　尖閣諸島事件ビデオ流出についてだけれど、ひとこと思うのは「義憤に駆られての行為をすごいとは思うが、それと罪は別」ということだ。流出という時点で、正式な手順を踏まない行為であったことだし、政府が「捜査し、しかるべき処置」という流れになったとしても、政府を責めるのはいけないことだ。
　それは赤穂浪士の討ち入りに似ている。民衆の支持はあったが、公儀の沙汰は民衆の喝采とは切り離して考えた。自分はそれを正しいと思う。
　警察の公安情報の流出が、公安関係者の特定の誰かを陥れるためのものではないかという話が出てきて、これだ。ああもう、いんたーねっつは怖いですねえぇ。
　つまりまあ、情報というものはそれだけ扱いが難しいし、受け取る我々も、慎重に見極めなくてはならないということだと思う。
　そういえば、ロイターが、例の流出ビデオにはない「漁船に海保官が乗船している」画像を掲載している。早速ローカル保存したが、これはまた……？　「ロイター.co.jp| 尖閣沖の中国漁船衝突映像が流出か ：http://jp.reuters.com/news/pictures/cslideshow?sj=2010092884254-2165-JP.js&sn」　こちらのスライドショーの６枚目をよく見て欲しい。
　謎は尽きない。