小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

滄桑之変:ホスピタル地区

 しばらく何もこちらに書いておらず、放置状態だったので少し。カウンターのリセットはタイミングを失ったので来年……かな?
 さて、教育について色々書いてきたけれど、その「場所」についてはあまり書いてなかったように思う。
 自分がぼんやり小説的に考えていた構想だが「保育園から老人ホームまで全て一つのエリアにまとめる」というのがある。大学病院というのはもうおなじみだが、そうではなく、保育園や幼稚園から小中高、理系文系問わない大学、総合病院、障害者や老人のデイケア施設、老人ホームやグループホームまで一つのエリアにあるというものだ。それを公園などで囲み、一つの「ホスピタルエリア」とするというもの。ホスピタルは病院という意味だけでなく、公共福祉的な面全体で考えて。
 これが現実にあるのかどうかは分からない。しかし、昨今、学校の騒音だのなんだので騒いでいたり、「子供の頃から健康について考える」という点、介護という、多くの人々が悩む事についても考えたり研修を受けたり出来るだろうと考え、こういう統合エリアを思いついた。
 でも難関は多いだろう。子供を預けて勤務に向かうとするならどうすれば良いか……バスが巡回し、幼児から成人までホスピタルエリアに向かいたい人を拾うことになるかもしれない。また、幼い子供達が大人の障害者の目に触れることを「ケガレ」と感じる人も少なくないだろう(非常に悲しいことだが)。そういう「ケガレ」的なものを出来るだけ取り外したいというのもこのアイデアのなかに入っている。
 SFの近未来都市設定的だが、ある意味自分としては一つの理想だと思っている。ゆりかごから棺桶までそのエリアで全て済むのだから。エスカレーター的だと感じる人もいるが、良い点が多いのであればエスカレーターでも良いのではないか? 6-3-3-4教育でなく、16年教育として飛び級も含めてもっと枠をとっぱらった個人の学力ペースに合わせた教育も可能にしてほしいし、6や3年毎の受験ではなく、1学期毎の学力テストが重要視される方が良いと自分は考えている。1学期毎のテスト結果で学力レベルにあったカリキュラムをこなすという方向だ。クラスはホームルームや文化祭などの時のみに活用され、ロッカーはアメリカと同じ廊下に。そして、自分のの学力に合った授業を受けにレベルごとに分けられたクラス(算数A〜Dとか)に行くというノリで。大学の授業を受ける感覚に近い。それを小学生から行うという事だ。また、年齢をとっぱらった交流会なども頻繁に行って欲しい。多感な時代にいろいろな人やモノに触れるチャンスを沢山作ってみたら興味深いのではと思うのだ。幼児から老人までの大規模文化祭とか。ちょっとしたパーティーとか。
 そして多分……ここまでの大規模エリアを開発できるのは企業がついていないとムリだろうし、そこで以前から何度か書いた「会社の子」の話になっていく。
 教育SFっていうジャンルがあるのかよく分からないが、近未来の生活を描く上での背景としてこういうモノがあってもいいと自分は思う。本当は自分自身が書けば良いって話なんだろうが、いったいどういう感じで進めていけば良いか分からないので設定だけ作って放置してしまったという訳。