小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

:ファイブスター物語:ジークボゥとアドラー

 気になってデザインズ等をもう少し読み返してみました。
 エストがレーダー9世を黒騎士とはしないでもパートナーに選ぶのは3159年の大侵攻の後。3159年にはヤクトとL.E.D.のコントロールをしており、天照帝の元にいます。エストが4代目黒騎士バントラインを選ぶのはボォス星侵攻時の3199年以降。となると、エストがレーダー9世の元にあったのは3159年から3199年の間のどこか。
 3159年にアイシャとジークボゥが何をしているかと年齢比較表を見てみると、アイシャは「アイシャ・コーダンテ帝」となっています。また、ジークボゥは3159年には年齢だけですが、3100年のアドラー動乱の時に出陣となっています。なおこの年はあのボードが亡くなった年でもあります。
 おや? 3070年のジークボゥの所にある「ドーマ連合征伐開始」。3070年代のアドラーといえば、トランの南の国で3075年にヨーグン統一連邦が生まれています。ドーマ連合が一体どこの星の国家? なのかは分かりませんが、ジークボゥがアドラー動乱に関わっているのは確か。それはジークボゥ自体がアドラーとボォスを中心に事業を広げる商社、ノルガン財閥の御曹司であることに無関係ではないかもしれません。そうなると……ジークボゥをフィルモアに結びつけすぎてもいけないのではとも感じます。とはいえ、アドラーはカラミティと少なからず因縁があります。そもそも、フィルモアはカラミティ以外にも領土がありますし。
 アドラー面で整理しましょう。アドラーは星団歴2000年代まではデルタ・ベルンとカラミティ側の影響が少なからずあったこと。魔導大戦中からアドラーには動乱の兆しがあり、3075年にヨーグン統一連邦が生まれ、3100年にはボードは死去。3100年頃にミラージュ騎士団がヨーグン統一連邦南部に進軍。3159年にA.K.D.はアドラー侵攻開始。エストはその時ヤクトとL.E.D.で参戦。3162年にはアドラーはA.K.D.に編入
 ちゃあの方から見ると、最初のびっくりは3075年でそれはヨーグン統一連邦誕生の年。2度目のもっとびっくりは3085年。
 レーダー9世がいつ即位するか。
 これがジークボゥ=レーダー9世説が正しいかどうかの鍵になると思います。それはダイ・グの退位がどういう形かという話と同じ意味にもなるでしょうね。もしかするとダイ・グとレーダー9世の間にフィルモア皇帝が生まれているかも知れません。それがジークボゥである可能性もあるかも。フィルモアが会社運営的な国家運営システムを取り入れているのなら、皇帝が長期在位しなくてはならないということもないでしょう。理由があれば交代があっても仕方ないかと。ダイ・グが丈夫な身体でないことは物語中で触れられていますし、レーダー8世も生前譲位しました。ダイ・グが体調を理由に譲位する可能性も否定できないかと思います。
 それと、カラミティはボォスだけではなくアドラーにも「フィルモアの地」を確立したいという気持ちがあるのかも知れません。そのために、皇帝以外に重要な地位を持つ者をアドラーに据え置くのはありうるのではと。それがジークボゥである可能性もあるのではと個人的に思います。
 まあ、ジークボゥの正体? が分からない間はあーだこーだ言ってもしょうがないといえばしょうがないですよね。彼がフィルモア関係者であるか否かがまだわかりません。それが分かればもう少し絞れるのでしょうけれども。そして、彼の妻についても同様。そしてジークボゥが複数のファティマの「仮のマスター」になっていたらしいという話もデザインズのオデットの所にあります。オデット以外のファティマ達が誰なのかまだ不明ですしね。兎に角、魔導大戦だけであと数巻は引っ張るでしょうから……アドラーからの大侵攻の話って何年先になんでしょうねえ。ホント。
 ああもう。整理するつもりで補足しようと思ったのに逆に書いててこんがらがってきてしまいました。読者がこうやってこんがらがって、うーうーうなっているのをナガノセンセは楽しんでいるのでしょうね。ふぅ。