小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:6月号購入っと。

 とりあえず、ジィッドとニナリスについてmixiのコミュに書いた文章にプラスアルファしたものから。そして、そのほか、今のところ気づいたことなど。

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 ◆ジィッドとニナリス
 ジィッドは、自分達(というか自分)の活躍がメディアにあまり取り上げられないことに不満。戦闘が一段落したので、ニナリスはL型のデカダンを着用して登場。
 「並んだカンジがいいんだわなS型は……」という事でジィッドはニナリスにS型の服を着させようとし、同僚がすかさず「俺の相方S型なんで」と服を用意できるとひとこと。型に沿わない服を着るのは星団法違反だというニナリスに、「オレのノリをつぶすなっ!」と先月号に続いて怒ります。
 結局、S型とL型では10cm身長が違うために、服の丈が合わず大変な姿になってしまい半泣きになって戻ってくるニナリス。ジィッドは興ざめしてしまい「にあってねぇ、退場!」と言い、ニナリスは逃げるように近くの廃屋に去りますが、その後ろ姿が…… 廃屋の床にへたりこんで泣いているニナリスをよそに、「オレのGTMはデムザンバラだぜ? オレにふさわしいのはアウクソークラスじゃ?」と調子に乗るジィッド。
 今月はこのニナリスの扱いようのひどさに多くの読者がムスッとなったと思います。自分もそうですけれども。あまりにもかわいそう。
 でも、思い起こせば、今まで出てきた騎士とファティマの仲というのは戦闘時でも平常時でも良好であり、アイシャとアレクトーのような、イケイケ姉さんと世話焼き妹のような間柄とか、ミューズと静のように、「やんわりと主導権を握られてるかも」という一枚上手な姉さん女房と生真面目旦那みたいなのとか、フィルモア騎士のように、ファティマを兵器として上手に使いこなすことを良しとする話などありました。ですが、ジィッドとニナリスのように、戦闘時の相性は良いのかも知れませんが、平時……生活面とかではファティマが「人間ではない」ということを忘れて相対するというケースはなかったと思います。
 以前のエピソードでは、ヒッチハイクのために水着になるメガエラや、兄も兄なら、妹も妹ということで「すーすーしますー」と言いながらもマロリーのリクエストに応えちゃうモンスーンがいましたけれど、あの二人はギャグ要員でもありますし、兄妹ふたりとも、星団のあちこちを旅していろんな経験をしているでしょうから、そのパートナーも同じようにいろいろなものを見聞きしてるのではと思うのです。だから、ある意味番外。
 今回のニナリスをイジってる話は、ギャグとかお色気のネタというより、ファティマがマスターを選ぶ基準が、町が10巻37pで「私たちが騎士様を選ぶのは好きだからではありません。力のない者の所に行くことは絶対にないのです」 という事を強調しているのかなとも思うのです。ボードとメガエラの甘い出会いと結びつきのような事は逆にレアケース中のレアで、ファティマが騎士を選ぶ理由は、恋のようなものではなく、戦闘時に自分の持つ力を一番引き出してくれる騎士なのだと。ニナリスはジィッドの「騎士としての実力」をみて彼をマスターに選んだのでしょうね。人間としてのジィッドではなく。
 ジィッドとニナリスの話は、例え人間的にはダメダメで、ファティマの扱いが悪かろうが、戦闘時には自分と相性が良いから……と、悲しく思いつつも選んだマスターについていかざるをえないファティマもいるというエピソードになりそうです。
 今までのファティマの描写が「繊細な兵器」というよりも、マスターと一緒にずっこけたりギャグかましたりしてた話が多かったので、どうしても今回のような展開はショッキングなものだと個人的に思います。ですが、こういう騎士とファティマのペアもあると読者に伝えたいのかなとも思います。幸せなケースだけではないのだと。町も、ブラフォードの前の騎士とはあまりうまくいっていなかったような描写もありましたね。アイシャも言いました「ファティマを兵器として扱えぬ奴に、何がデコースを倒すだ!!」と。今後、星団としては久々の大規模戦争となる魔導大戦ということと、ファティマは人間ではないということを強調するため、このようなエピソードは増えるのだろうと思うのです。決して、人間の恋人同士のような甘い関係ではないのだと。
 ヨーンがバーシャを追いかける話も、「兵器」であるファティマにとってはちょっと迷惑な話ではありますが、ニナリスの話もまた、ファティマを安定して運用するにはどうあるべきか考えさせられる話ですね。
 ちなみに、パワーゲージの精神安定性は、ニナリスはB2、メガエラはB1、モンスーンはA。バランシェファティマでも精神安定性でA以上はほとんどいないようなので、B1なら良い方、B2が平均なのではと個人的に思います。また、クープファティマは「典型的な、華奢で繊細なファティマ像」じゃないかなとも思います。怪我を負いつつもカラミティに帰還したブルーノに「死んではいやです……」と悲しげな顔を見せるパラーシャをみてもそう感じます。スペックも高いけれど適応性も高く、時にマスターを煙に巻くほどの力量があるバランシェファティマ。「おっとどっこいそれでも生きてる」というような元気っ娘っぽいモラードファティマとも違うような(ウリクルは悲しい結末でしたが、III世との出会いのあたりは、いかにもモラードファティマらしいかと)。
 今後、ニナリスがどういう道をたどっていくかは分かりませんが、彼女がもしフィルモア騎士など、ファティマの扱いについての教えがしっかりとされている所の騎士へ嫁いだなら、安定して戦うことができただろうとは思います。しかし、現実は違い、彼女は精神的に不安定になり、ケアが必要になっていく可能性があるかも知れません。
 ファティマが唯一持っている「マスターを選ぶ権利」が時として悲しい状況に陥る可能性があるというのが今回のエピソードで描かれたと言えるでしょう。
 おっと。それと、S型とL型の身長差が10cmもあるというのが今回初めて明らかになりましたね。それほど差はないと思っていたので意外でした。けど、10cmの差であそこまでスカートが合わないものかなぁ? ファティマの体型は人間とは違いますから、たかが10cm、されど10cmなのかも。それと、今までファティマのガレキを作ってた原型師さんもびっくりでしょうね。今後はSとLでは身長を変えないといけなくなりましたから…… 
 ◆同様にイジられるハイト
 うーん、なんだかなぁ。読者的にはモヤッとする描写が続きます。でも、ハイトがいじられて「カイエンです……」とへつらいながら答えつつも、有名人がいたら「わーぉ」となってしまう所がちょっと分からないなぁと。以前も、ナイトポリスなんてやってられっか! と息巻いてたと思ったら、バギィに正体見破られたとたんにヘナヘナになってしまったりと。ちょっとギャップがでかすぎるような気がして不自然なキャラだなぁと個人的には思いますが、まあ、自分が知らないだけでこういう人もいるのかも知れません。まぁ、小説や映画等既存のフィクションならこういう「ステレオタイプなイジられキャラ」って居たりしますが。また、トモエの下で働くようになってから「偽カイエン」ということで、周囲にイジられまくって、不本意ながら慣れてしまったとか、そういう風に振る舞うのが彼なりの処世術なのか……
 あと、先月「オサーン」と言われまくったせいか、今月はオサレなデコース。ブーツと帽子がいい感じ。特にブーツ気合い入ってますね。乗馬用ブーツでもなさそうですし、元ネタはなんでしょうねえ。また、「なんだオマエ?」のシーン。以前のキリッとしたデコースに戻ってます。けど、何故この表情なのかっていうのも謎。ヘラヘラとへつらう処世術の下に何か隠している事でもあるのかとハイトに尋ねんばかりの表情。まあ、ハイトが実際なにか隠しているのかどうかはまだ分かりませんし、結局何も無いのかも知れません。 
 ◆はい、元通り
 先月号の感想にも書きましたが、ちゃんとタイトルがF.S.S.に戻っています。しかし、プロムナード3「プロポーズでびっくり」は…… どうやらギャグ要素がしっかり出てきそうですねえ。 
 ◆やっぱりそこかよ
 ひょんなことからデコースに、エストのエスコート役を命じられたハイト。ミースに一目惚れしてしまいますが、それが……「あんなちっこい足……」
 あのねーあのねー纏足してる女性じゃないんですから……とか複雑な心境になっちゃった自分。纏足(てんそく)とは、ウィキペディアでは「唐の末期から始まった」とされる中国での風習で、女性の美の基準となったものですが、ナガノセンセ、やっぱ女性は脚〜足なのね、と。ミースは、デザインズ2によると162cm。でも、あのデザインよりもう少し大人びてるから165cm位あってもいいかなーとも。とはいえ地球の欧米人比較だと165cmでもちょっと小柄な女性かも知れません。ちなみに日本人で162cmだと、足のサイズは……23.5〜24cm位ですよね。んで、ミースの足のサイズは一体……ううむ。ちなみにクローソーは身長165cmで靴は22.5cmのAだそうです。
 しかしまあ、ミースに一目惚れしちゃったハイトの横顔、元々たれ目気味ですし、天照帝に「てへ……」ってなってるアイシャと変わらないって思ったのは自分だけでしょうか。
 2chの本スレでは、アウクソーがハイトに出会ったらどういう反応かという話が出ていますね。ミースはハイトをカイエンに似ているとは思っていないようでしたが。似ていると感じたなら、何か反応があったと思いますし。エストがガーランド(マイト)達やアウクソーに会ったときは、ハイトは民間スキッパーに戻っているため、アウクソーはまだハイトをみていません。ミースが、ハイトがカイエンに似ていることを利用してアウクソーの欠落した部分を補おうとするかどうかはまだ分かりませんね。でもミースがハイトをみても何も反応が無かったこともありますし、今は本当、未知数です。それと、アウクソー、カレントスーツの説明をちゃっかりしてたりとか、なんだか普通っぽいんですけれど……普段の生活を送る分には問題がないということでしょうか。
 それとエストの「ニコニコ」連打がかわいいです。これも愛ですねぇ。ナガノセンセのエストへの愛。勿論、久しぶりに父親のモラード博士に再会できるという喜びもあるでしょうけれども。ビルドと初めて出会うという事は、彼女が成人してからビルドが成人するまでかなりの間があったのか、そこら辺も疑問点ですね。モラードがアカデミーに居た時代にはエストの制作とファクトリーでの監督のみで、ビルド以降はアドラーに移ってからなのかも。しかし、初顔合わせということは、エストはかなり長い間里帰りしてなかったんでしょうね。他のガーランドに診てもらっていたのでしょうか。それとも、たまたまビルドと会う縁がなかっただけでしょうか。バーシャモードになってさすらう事もあり、黒騎士を見つけたり、クラーケンベールのような一時的なマスターに出会わない限り、なかなかメンテナンスを受けることができないのかも知れませんね。
 ミースの邸宅がラーンの近くということは、ランドが「ラーンでマイトと合流できるよう手をうつ」と12巻112pで言っていましたが、彼女の邸宅でマグダルもみてもらえるのかも。しかし、アウクソーの話が先でしょうから、マグダルが目覚め、ラーンに入るまで結構時間がかかりそうです。 
 ◆大抵のことには物怖じしない桜子だけど
 プロムナードの時より背がちっこいような気がする桜子ですが、相変わらず物怖じしない性格がでています。とはいえ……さすがに天照家の事情を知ってしまった件については超ヤバイと思っているようですね。でもって、おっちゃんに胸のことでイジられるのはこれで二度目。三度目はあるのかっ?
 そうそう、ジンク博士はやっとのことで登場。年齢不詳な女性という感じがいいですね。桜子と親しいということは、桜子の師匠でもあるクープ博士ともつながりがあるのでしょうか。まあ、デザインズ2のアカデミーの話によれば、ガーランド同士は顔見知りらしいとありますし、桜子はフットワークが良さそうなので、クープ博士と関係なく、アカデミーか何かの縁で知り合ったのかも知れません。それと、ボーダーの付け方がガーランドによって新旧あるのも面白いところ。全員新デザインになるかと思っていたのですが。 
 ◆やっぱ足元
 最後に大御所が登場。オーハイネのソックスもレース風が入ってるというか、休載前のファティマのようなシンプルなものではないのがポイントですね。そして、先月号のエストでは分かりづらかった「ファティマコクピットに浮遊している」状態がよく分かります。
 2ch本スレで「桜子とツバンツヒの髪型がダブる」と指摘がありましたが、た、確かに…… ツバンツヒは多分来月登場だと思いますが、どのサイズで登場なのか気になります。出来れば女子高生サイズで、桜子と「がるるるー」とやりあったら面白そうですけれど。

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 それと、6月号157pにチラッと、コミックナタリーとのコラボ企画アイテム画像がありますね。帽子(キャップ)好きな自分としては、帽子を押さえておきたいところ。……っともう通販開始してるみたいですね。「ファイブスター物語×ナタリーストア ファイブスター物語グッズ|ナタリーストア」帽子4500円ですか〜〜 うーむ。悩ましい値段ですねえ。しかし、このデザインなら普段使っててもokな感じ。Tシャツは、キャラのシルエットだけでもよかったかなーと。むしろ、銀のお皿のイラストを、グレー地シャツに黒でやってほしかったなぁ。
 それと、来月号はF.S.S.のクリアファイルが付録でつくそうですが、絵柄が気になりますね。以前クリアファイルになったマークIIの例と同じく、5月号表紙の町かな?
 というところで今日はおしまい。