小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

(新規購入編):何かが、ひっかかってる。

 NTを買いに行ったら偶然「Amazon:純潔のマリア (3) (アフタヌーン)」が出ているのを見つけてビックリ。続きはいつだろうかと思いつつ、チェックしてなかったので即購入。……しかし、読み終わると何かこう「もやっ」というか、ひっかかるものが。
 ビブに救われる所まではいいんですよね。でも、ビブがお節介すぎるというか。もうちょっと彼女はドライな女性だと思っていました。廃村の廃屋とかにとりあえず隠して、軽い手当だけやったら「ちゃんと元気になりなさいよ。その後でまた楽しいことしましょうよ」と去って行ってしまう展開なら理解できたかな。そして、時間が掛かっても自分と白ふくろう達だけで傷を治し、マリア自身が再び空に飛んでミカエルと対峙して欲しかったなと思います。まあ「女の喜び」を知らぬ処女のマリアが、ミカエルと「人の世の愛(エロース)」について言葉で戦うことは難しいというのは分からないでもないんですが…… それと、どうしても一度マリアを魔女裁判という状況に陥らせたかったというのがあるのでしょう。天使に撃ち落とされ、その上でなお、人に突き落とされる。それが必要だったのかなとね。
 けど、あまりにも物語を早く進めすぎた感があります。あと5話分位あってもよかったなーと。けどそうすると単行本にするときに困るから、ムリヤリ押しちゃったって感じを抱きました。
 石川氏の描き込みは本当に凄いと思っています。2巻の150p付近の両軍対峙とか本当に凄い。自分はファンタジーものが好きなので新紀元社の資料本を持ってるんですが、あの会社の本以上の資料にがっつりあたってるって感じます。ハリウッドのテキトーなファンタジーものの映画なんかビビっちゃう位にね。だからこそ、ストーリーの部分の練り上げをじっくりやって欲しかったなぁと思いますし、「魔女が天使にガチンコ勝負ふっかける。例え血まみれになって撃ち落とされようとも」という部分を太い軸にしてあげて欲しかったと個人的に感じます。根性展開までいっちゃうとやり過ぎになるんでそこら辺のさじ加減が難しいといえば難しいかも。
 けどまあ、楽しかったです。「もやしもん」での「チーム長谷川」や「黒と白」とかの服の書き込み同様、魔女達の服も凄かったですからね。中世の兵装資料は輸入書籍のお店とかで入手可能だったり、新紀元社の本とかありますけど……ゴスやレザー系服の資料はどこで入手してるんだろうというのが非常に気になります。やっぱり輸入書籍とか海外のフェチ系サイトでヒントを得てるのかなぁ?
 ナガノセンセのインタビューとかはそれなりにトイズや角川の本で読んできたので、ああ、こういう所から資料取ってきてるのかなーって分かるんですが、石川氏のインタビュー記事などは読んだことが無くて。ま、いつか単行本の後書きとかで参考資料ネタバラシして欲しいなと思います。
 

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:2ch本スレをみつつ

 はうわーっ、艦これ、2−4なかなか突破できませぬ。
 ◆茄里はジークの姉か妹?
 個人的に気になった点ですね。ジークの母上は10月号で「その尊い血…最も誇り高く偉大な血を… そして…あなただけが持つただひとり継がれたその名前… 口に出すのも恐れ多いその名さえ捨てて…」と言っています。また、茄里の髪型はジークの髪をぐぐっと伸ばした感じかなと思います。また、フィルモアには3大王家があり、トライトン王子が「その皇位一位の方こそが元老の切り札! 正王家筆頭の尊い血を持つ方」ってことで、ジーク母上のセリフと同様「尊い血」と言っています。
 トレーサー2のバシル・バルバロッサの項目では「帝国創立はレーダー王家筆頭の「ボルガ・レーダー家」とフィルモア王家筆頭の「ブラウ・フィルモア王家」の縁組みから始まった」とあります。つまり、この二つの王家のそれぞれ一位に当たる人物なら「尊い血」の持ち主であると言えるのではと考えたのですが……その後を読むと、「帝国において唯一の正皇位第1継承者」「フィルモア帝国の真なる皇位1位」ってありますね。ということは、やっぱり両王家合わせての第一位になるんでしょうか。
 まあ、茄里についての情報はは、今の所トレーサー2と11月号だけですし、ジークの母上の設定も合わせて連載で後々語られるか、デザインズ4待ちですね。
 ◆ひ〜〜〜っ ホントーに女性の泣き声なんですねーっ
 映画GTMを見た方はおわかりですけれど、実は単行本7巻の177〜178pにある衛星軌道からの艦砲射撃音も女性の叫び声や鳴き声なんですよね。どこかで「こういう音がする砲があるんだよ」っていうナガノセンセのコメントを見た記憶があるんですが……今回もソース不明。すみません。
 ◆耳ざわりな音と臭い
 ガソリンスタンドやタイヤ屋さんのピットなどに行くと独特の油のにおいがします。車が好きな自分にとっては親しいにおいですが、嫌いな人もいると思います。ガソリンやベンジンとかのにおいとかね。それと同じじゃないかなと思いました。
 ◆官房長官であっても所詮平民
 エイデンス元老司法長官がミヤザに放った言葉は、読者への解説セリフでもあります。デザインズ3では「フィルモア帝国とは超巨大な国家の形態をとる大企業であるとよく比喩されるが」とありますが、日本の大企業や政界でも、会長や元首相の発言が社長や首相を動かすこともあるように、元老院は議会ルートを越えて力を振るう存在であり、平民であっても出入りできる議会と異なり、元老院は平民にはつま先を入れる事すらかなわぬ場所という事だと強調しているのでしょうね。そして、「あの」ティルバー女王自らアドー王の杯に酒を注いでいるという姿は、アドー王の力がどれほどのものかというのを知らしめているのでしょう。
 個人的に、後でアドー王はエイデンスかティルバー女王に、お付きの者を通して「あのような不作法な者を誰があの場所へ入れたのだ?」と文句を言うのではと思います。
 源氏物語を読むと、高位の姫や中宮が女官を通じて言葉を交わすシーンがありますが、元老院の「高貴な方々」に対する接し方というのはそうあるべきだと彼らは思っているのでしょうし、それがしきたりなのでしょうね。
 ◆AP騎士団ラーン支隊の面々が殺気立ってる
 ラーンの人々は、フィルモア帝国がボォスに来た「真の目的」を知っていると個人的に考えています。でも、かつて「東宮西宮の乱」があったように、ラーンは一枚板ではないというのは既に知られていること。しかも、ムグミカの長期にわたる不在や、ハスハ連合共和国の権力が強かった事によりラーンの力は弱まり腐敗しているとあります。そういうこともあり、ラーンの中で「フィルモア受容派」と「あくまでミノグシアの独立性を保つ派」が対立しているのでは?
 勿論、スレで指摘されているように、不倫によって子を孕み力を失ってラーンを離れのに、ドラゴンと共に戻ってきたということで受け入れざるを得ないフンフトを良く思っていない者もいるでしょう。けれど、それ以上に、「他国が茜の大地を踏み荒す」事を嫌う者が多いのでは。その一方で、ドラゴンに「物理的に」守られていることで戦乱から隔離された状態にあるラーンでぬくぬくと生き、今持っている権益を保つことが出来ればと思っている者もいるのでしょう。
 その二つの間に挟まれ、フンフトは、ラーンとミノグシアがどうすれば「あるべき姿」に戻ることが出来るだろうかと考え、自分の「手札」で勝負しようと決めたのではと思います。ですが、その「手札」は決して道徳的なものではない……それが、「女性読者がめっちゃ怒るだろう」とセンセが言っていることなのかも。
 でも、40半ばになり、人生いろいろあった自分としては、11月号のフンフトの姿は「やっぱ、外見が綺麗なら、それを生かすに超したことはないわよねえ」とうらやましく思ったり、ぽけぇ〜っとしてるダイ・グに「若いわねぇ……ニヤニヤ」と肩をすくめて苦笑する位で。この歳になると枯れちゃってだめですねぇ。
 そもそも、F.S.S.ではアイシャのように、思い人がちゃんといても、あっちこっちでサーチ&ゲットを欠かさないたくましい女性達が既に登場してますからね。地球の歴史をふりかえっても、クレオパトラをはじめとして、臥所で歴史の針の向きを変えた女達が居ましたし。彼女たちを超える「活躍」を見せてくれるのかな? はてさて……
 フンフト、がんばれ。
 ってことで今日はこの辺で。

10/25追記 ×会長や元首相の発言が社長や元首相を動かすこともあるように ○会長や元首相の発言が社長や首相を動かすこともあるように
 確認して保存かけてるんですがチェック漏れがありました。すみません。

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:9月号レビュー

 艦これにハマってしまっております。旧日本海軍だけじゃなく、同時期の欧州戦艦も出して欲しいなぁとかとか。
 にしても、10月号の話にまだたどり着けないってもぉおぉ。

 ◆ふたりはわかぁ〜ぃ♪
 この元ネタが分かる人は……
 さておき、9月号のヤーボとヘアードの口調に違和感を自分はちょっと違和感を感じました。なんていうか、二人の口調やイメージが以前のイメージよりもずっと若い感じになりすぎてて。特にヤーボは、単行本3〜4巻つまり9月号と同じ歳なのに、あのときのヤーボが20代半ば過ぎという感じなら今回のヤーボは20歳になるかならないかって感じで。また、口調の「ぬ〜〜〜〜っ」とか、「ワタシ」って言う所とかちゃあとそっくりじゃないのー? とかね。ヘアードの「なので、これが私の一番大事な仕事なんですね」という「〜ね」という語尾。自分だったらヤーボの所は「んもぉ、あなたってわからない人ネ」とか「それっ! しっかり覚えてたぞ! えらいぞ私ッ!」「行くよッ、コンコード」。ヘアードの所は「だから、これが私の一番大切な仕事なのよ」って書くかも。
 自分の中では、ヤーボは少し男まさりな口調、ヘアードは落ち着いたお姉さん口調っていうイメージがあるので。新装開店しても、年齢にそったイメージは忘れないで欲しいなぁって思います。
 さておき、ここで「茜の星」という単語も出、本編の中で映画GTMとのつながりがますます強くなっています。けど、ヘアードが本編初出シーンで花瓶を抱えていたり、ナイトフラグスにある「花の王宮」という単語は、詩女の花に繋がるヒントだったのかもと今思うのです。ナイトフラグスの頃から映画GTMの構想みたいなものをナガノセンセはぼんやり思い描いていたのでしょうか。はてさて?
 ◆花と歌壇
 ””で区切られているということは、これは重要な言葉であることを意味しているのでしょう。花、それは希望。花壇、それは詩女。それを表しているのではと思うのです。ボォスの人々の希望と、希望の象徴である詩女を警護し支えるのが大神官たるヘアードの役目なのではと思うのです。
 ◆蛇状の文様
 詩女の服には必ずといって付いている文様。白蛇の文様は、映画GTMのガイドブックによれば「治癒を象徴するマークである。この詩女の治癒とは医学的な治癒ではなく「人々の話を聞く」メンタルな意味である」とのこと。
 その一方で自分がちょっと気になったのは、大国主神の和魂(にきみたま)たる蛇神、大物主のことです。大国主神は、葦原中国である大和の……人間の住む国を作った後、国譲りをします。詳しいことはウィキペディア「大国主 - Wikipedia」「大国主の国づくり - Wikipedia」を読んで見て下さい。大国主神少彦名命とともに国づくりの過程で人々に農耕や医療、まじないなどを定めたとあります。その後国譲りの段になり、出雲の地に隠遁したとか、この世を去ったとされます。
 これは、炎の女皇帝が今のジョーカー世界の地固めをした後、ジョーカー世界から去って行くというのに似ているような? また、大国主神は縁結びの神としても知られるとあります。これはボォスの人々の心の拠り所となったことに重なるような。そしてなにより、天津神が住む高天原と出雲は対の存在です。天照帝と詩女……空中宮殿に住む帝と、大地に花の種を撒くう巫女。ううむ。
 また、和魂(にきみたま)という言葉が出てきましたが、これは荒魂(あらたま)と対になる言葉です。トレーサーEx2にあった、あらたまと関係があるのかな……? あらたまの服にも白蛇の文様がありましたね。色々と深読みしてしまいましたが、まあ、参考程度に、と。
 深読みしすぎて疲れちゃったので一休みっと。

世事多事:その国ごとにあるルールの社会的背景を知る重要性

 「顔に入れ墨で入浴拒否のマオリ女性「異なる伝統思いやって(産経新聞)」についてですが。
 他のブログで記事にもなってますが、日本で彼女を受け入れたツアーなり、ホームステイなりの関係者が「日本ではこういう事情があるんですが、分かって頂けますか」と説明すべきだったんじゃないかなと。例えば、個室の掛け流しのお風呂とか、貸し切り出来る露天風呂がありますよね。そういうのを利用できるか交渉すべきだったのではと思います。

「入れ墨 5.1.2 法的・社会的規制:ウィキペディア」より

入れ墨に対する法的規制は、敗戦後の1948年(昭和23年)の新軽犯罪法の公布とともに解かれたため、現在の日本では入れ墨そのものに対する法的規制は存在しない。ただし、入れ墨に対する間接的な法的規制として、次のようなものがある。
(中略)
入れ墨を入れた者は、暴力団構成員と認識され、公衆浴場(温泉、大浴場、サウナ、銭湯、スーパー銭湯健康ランドなど)や遊園地、プール、海水浴、ジム、ゴルフ場などへの入場を断られることがある。これは日本では暴力団員が入れ墨を威勢を示す手段として用いてきたことによる。
司法当局は入れ墨の有無を当人の社会的スタンスを示す明確な指標として認識しており、逮捕された者は留置施設において入れ墨の有無確認とその写真を撮影される。
警察・検察での取調べや公判に際しては、入れ墨の存在が担当官の心証に反社会的性向の象徴として捉えられるため、結果として量刑に影響を与えることが多かった。
入れ墨は江戸時代以降は刑罰の一種であり、現在でも暴力団関係者の象徴として用いられることがある。

 上記にある話を日本へ来る海外の方にアピールする必要性が大きいと思うんですよね。
 ファッションで洋彫りしていてもだめなの? とか尋ねる海外の方もいると思います。日本人で洋彫りしてる方だって同じ意見の人が居ると思いますが。でも、暴力団の動きを封じるためにどうしても理解してもらわなければならないことの一つなのだと思うんですよね……ちょっとでも穴があると、その穴から水は漏れて……いつしか穴が大きくなったり、流出する水の量が増えていくんです。だから小さな穴でもしっかりとふさがないといけない。法の穴をつかれないようにしなければならないんです。ファッションや、「日本の伝統として愛しているから」という気持ちで彫りを入れている方には辛い現実だと思うんですが、社会って、こういうものなのだと分かって頂くしかないと個人的に思っています。
 ちなみに、ウィキペディアの「入れ墨」の日本語版では、「法的・社会的規制」の項目でこれらのことについて説明がありますが、英語版の「Tatoo」では、殆ど触れられていません。大阪市職員のタトゥー規制について軽く触れてある程度ですね。補完があればと思います。
 中東地区へ旅行へ行く日本人女性の服装について注意があるのを聞いたり見たりしたことがある方はいるかと思います。それと同じように、「日本を訪れる時に注意しなければならない項目」を分かって欲しいなぁと。
 東京オリンピックが決定しましたけど、おもてなしだけでなく「日本に来たら守って欲しいこと、大切にして欲しいこと」もしっかりアピールするべきだと思います。勿論、何故それを守らねばならないのか、理由をきちんと説明することも大事ですね。理由や社会的背景を説明したら、多くの方は理解して下さるのではと自分は思うのです。……思いたいですね。

今月のファイブスター物語/FSS/F.S.S.:10月号:ちゃあが買ったストラップ

 相手がどんな人であっても、自分らしさを失わないで接するというのは、自分は悪くないなって思います。勿論、礼儀や道徳にそってという前提ですが。……確かにジョーカー世界には沢山国家があって、地球の国家の情勢でさえアヤフヤ……い、いや、日本の情勢でさえよく分からない時があるけれど、一応騎士だし、自分が倒したGTMの所属国家は覚えておこうね、ちゃあ。
 さておき、ちゃあが「ゆうこうてーけつ」の証? として購入した「ネギうどん ギューピーさん」なのですが……先日「すき家」に行ったときにレジで面白いものを見つけまして。「すき家のすきすきセット | キャンペーン | すき家 :ローズオニールキューピー どんぶりフィギュアマスコット」なんですけれどね。確かに「ゆだったー」と「顔inどんぶり」で違うっちゃ違うかも知れませんが、インスパイア(便利な単語)なのかー? とか思ったりしたわけです。
 また、九条ネギのねぎうどんは、京都に有名なお店があるそうです。「 祇をん 萬屋 よろずや[食べログ]」というお店。こちらの画像を見て頂くと……うぉおおおぉおおネギ好きな自分にはたまりませんが、お値段もたまりませんっ……でも、美味しいんでしょうねえぇ、きっと。
 ということで、いつものようにまた「ガーッ」と書けるようになったらそれ以外のことも。今回はこれだけですみません。

大阪で映画GTM限定再上映

 「【大阪】「花の詩女 ゴティックメード」梅田ブルク7で上映なるか!? | ドリパス 」
 行きたいのは山々なんですけれど、9月16日に高橋幸宏氏のライヴがあるので体力的に多分無理ッってことで今回は残念ですけれど見送ることにしました。幸宏さんのライヴは、中学の時にY.M.O.のファンになって以来の念願でしたから、もう人生かけてますッっていうノリなので。あと10日なんですよねー。ドキドキです。
 今時点でまだチケットに余裕があります。映画GTM、見逃した方で行けそうな方、絶対損はしないと自分は思いますから、是非!

ファイブスター物語/FSS/F.S.S.:8〜9月号のレビュー、ちょっとだけ

 自分はなんていうか、書かなきゃならないものがある時にはそのネタは思いつかず、ネトゲとか別のことをやってたり、別のネタをガガガーっと書いてたりするんですよ。今まで色々設定本で書かれてきたことが本編でバンバン出てきてるのに全然書けない……ちょっと辛いです。まあ、その出しっぷりがハンパないからどこから手を付ければいいか分からないというのもありますが。
 ◆星団歴56億7千万年∞
 ナガノセンセが「どこかで」コメントしてたと思うんですが…… 「人(または人類)は、DNAに記録されている情報にそって生きている」みたいなことだったと思うんですけれど。うーんうーん、どこに載ってたか思い出せないんです。さっきまで付録やらキャラクターズ等の本をひっくり返してみたんですけど見つかりません。自分の思い込みや記憶違いであったなら申し訳ありません。
 さておき、予告通りタイ・フォン登場しました。彼女が見守っている無数の光……かつて存在していた人、今生きている人、これから生まれるであろう人……全ての人の情報をタイ・フォンは見守ってきたのでしょうね。2chの本スレで「映画マトリックスのような?」という書き込みがありましたが、似ているかも知れません。マトリクスの中で活動している人をモニターするシーン、グリーンの文字で表されるコードが上から下へと明滅しながら落ちていきます。それを見つめるネオにサイファーは言います「プログラムで画像に翻訳することも出来るがマトリックスの情報量は膨大でそうもいかねえ。すぐ慣れるさ。もうコードには見えねえ。俺の目にはブロンドにブルネットに赤毛だ」と。タイ・フォンも、もしかしたらあの光が示す情報の中身を読み取る力があるのかも知れませんね。
 数々の神話の中には「天の御柱」とか「ユグドラシル」のような、世界や宇宙の中心のような存在がありますね。エドガー・ケイシーによって一気に有名になった「アカシックレコード」が、タイ・フォンがいる場所に近いのかなと個人的に思います。(参考:「アカシックレコード 2 アクセスと性質:ウィキペディア」)
 L.E.D.の幻影は言います「精神は4次元を超え永久なれど 物質は3次元において有限なり」「あわれ 時を制覇せぬ者 あわれ 永久の苦業を生きる者たちよ…」精神のみ4次元と3次元の間を行き来できる存在はセントリーや超常の存在だけなのでしょうね。でも凡庸である人間はたった一度きりの人生しか歩めません。人間の肉体の中に「物質以外のもの」があるとしても、「記憶」を抱えている「魂」はレテ川の水に代表されるような「死の境界線を越えること」によってフォーマットされてしまうため、再びその魂が3次元に降りて新しい肉体に宿ったとしても、前世の記憶が無い状態なのだと自分は考えます。ただ、「魂」以外の何かが「アカシックレコード」のようなものに繋がっているか、人間が知らない間にそういう存在に「記憶」をバックアップしてるとしたら? タイ・フォンがいる空間の光は、そうやって集積された、通常の人間ではアクセスできない「記憶/記録」なのでしょう。そして、時折現れる「人間ではあるが凡庸ではないヒト」が、それらの「記録/記憶」の集積場にアクセスできるのかも。それが炎の女皇帝であり、ラキシスもそうなのかも? そして、アルセニック・バランスの願いからタイ・フォンが生まれ、アクセスどころか観察者にまでなっちゃったのかなというのが、今の段階での自分の感想です。「私の役目……モナークへの到達 そしてそのデータの吸収……」というタイ・フォンのそのセリフからそう感じました。
 ですが、タイ・フォンは続けて言います「それらは終わり 今 私は本来のAFに戻り本能に従います」と。そして、リブート・コール。タイ・フォンは居場所や立場を変えますが、「観察者」であり続けると思うのです。GTM「ウー・シング・ウーユー(五星物語/ファイブスター・ストーリーズ)」を持ち、カイゼリン・クオーツになることで半永久の寿命を持つ炎の女皇帝のパートナーとなることは、イコール、「人間レベルにおけるジョーカー世界」に大きな干渉をしないものの、ジョーカー世界を見守り、時に守護者となるであろう炎の女皇帝の傍らにあって、ジョーカー世界を観察する存在となるからと自分は考えます。「観察者」というベースフォーマットは変わらないものの、立場と居場所は変わる。それゆえ、彼女自身は再起動した、いや、再起動が必要だったのかなと。

 ◆希望
 単行本8巻188pのアトロポスのセリフ。
 「未来が…… 決まっていてたまるものか……」
 9月号で、8月号の終わりのシーンを夢として見たムグミカの気持ちも同じようなものだったのではないでしょうか。苦難はあれども、人類文明は続いて欲しいと。そして、その文明が希望と幸せを大切にするものであって欲しいと。だけど、カタストロフィのようなものがあるかも知れないし、天照帝やラキシスという「人間があれこれ干渉できない超常の存在」がそういう未来への願いに影をさします。ならば、詩女の願いを抱いて時の流れを下っていく存在を立てることで、少しでも良い方向に向かうことはできないだろうか、というのがムグミカの考えなのかもと自分は考えました。タワー。人が幸せを願い、希望を胸に抱いて祈る時……シンボルのようなものの前で祈ることがありますよね。タワーという名前はそれにあやかってもいるのでは? と、ふと感じました。
 タワーは天照帝に服従するとありますが、9月号のタイトルページを見るに、多分、宇宙レベルの超ブッコワレとかはやらないでねーレベルの話ではと。ザ・ウィルが攻撃を受けて大ピンチでも「他の皆さんでヨロシクやって頂戴ネ」って感じでマイペースを貫きそうな予感です。
 あと、タワーのパワーゲージ、6つの項目になってますが……なんかやらかしてますね、センセ。詳しくはデザインズ4迄待てということでしょうか。

 ◆今の地球の技術では解明出来ないヨ、というレベルの話
 上に書いたセンセのコメント探しでアレコレ見てるうちに、ナイトフラグスの終わりの方のページ(ブルーのスーツのフォーカスライトが載ってるページ)にあるアウクソーについての文章を読んで気づいた事がありました。

 ファティマ達の強力な生命力は遺伝子レベルで解析できる物ではない。(中略)ゲノムの基本配列やそれ以降の後天的情報投与のレベルがわれわれの世界の想像を超えているであろうから、あまり現地球の遺伝子工学とつき合わせて考えることはナンセンスであろう。
 (中略)
 だからこのアウクソーにしても「複合化情報素子を併用した遺伝子であり、その応用としてアウクソーとフォーカスライトという複数の情報体の混入に成功した」ということなのだろう。

 ナイトフラグスはデザインズに掲載されていない情報がかなりあるので、興味があり、手に入れる事が可能であればお手元にと思う本です。
 さて、アウクソーの現状について9月号で「精神崩壊もしていない、演算機能も正常… GTM感応領域のみがなんらかの理由で停止している」というのが判明しました。それ以前の話の流れや、8月号での「GTMのコントロール能力を完全に失っている」というミースのセリフから、もう少し深刻な症状かと思っていたのですが。しかし、GTM感応領域というのがパワーゲージの5つの要素の中の「MH制御能力」つまり、単行本11巻巻末206pにある「MHを制御する能力のことでファティマのメインスキルでもある。MHの信号による会話、意思疎通などに加え(以下略)」ならば、これが機能停止しているならばファティマとしてのメインスキルを封じられている=ファティマじゃないという桜子のセリフは正しいことになります。ここでも、ここしばらく自分が書いている「ファティマとは兵器である」という点が強調されているように感じます。ファティマの本分、兵器として生まれた最大の目的は「騎士がGTMを操縦するのを補佐する」こと。単行本10巻100pでもバーシャが言っていますね。「騎士とファティマにとっていちばん大切な事はMHで戦うこと」だと。日常家事は人間でもできるのです。国家や騎士がファティマに求めているのは、美しい奴隷ではなく兵器としての機能であり、兵器としての役目を果たせないファティマは、騎士に限りなく近い能力を持っているが、維持す為には色々と気を遣わなければならなかったり費用がかかりすぎる生き人形でしかない、廃棄する他ない、ということなのでしょうね。残酷ですが、兵器としてファティマを見るならそうなります。しかし……アウクソーの肉体の中には貴重なフォーファッティスの一人であるフォーカスライトの存在があります。そして、前回も書きましたが、ガーランドとしての想いもあります。あの場に集まったガーランドが悩むのも無理はありません。特にミースは。
 そんなガーランド達にツバンツヒは「感情は横に置き、研究者として冷静になれ」と釘をさしてます。原因をしっかり調査すべき対象を安易に扱ってはいけないと。冷静に分析することで、それまでガーランドが知り得なかった「領域」が見えるのではと。後で「知るということに対して貪欲すぎる」と彼女にモラードはチクリとヒトコト言いますが、知識を求め、新たになにかを創ることを止めてしまったとき、研究者……いや、何かを創る人、いや、普通の人であっても学ぶ心を忘れてしまったなら、そこで色々な事が止まってしまうと自分は考えます。「想定外の事態」をイレギュラーとして切り捨てるのでは無く、そこから学び取ることは何かないかと動くこと……動き続ける事、それが生きる事の一つではとも。

 疲れたので一休み。