小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

盧生之夢:夢の駅

 私の場合、ウツの薬を飲んでいないと夢を見る頻度が高くなります。また、夢の内容も比較的覚えていたりします。ウツの薬は感覚を色々な意味で鈍らせるからなのでしょうか。辛い夢を見ることが多いと悲しいですが、良い夢を見たときは、それこそ映画のような夢を見たときには、目覚めた後、何とも言えない気持ちになります。
 今日見たのは、雪の山麓にある不思議な駅と、小さな宿でした。旦那が鉄な旅番組をよく見るのでその影響の余韻かもしれませんね。あと、金曜出かけた時に、寒の戻りの雪が山に積もっていたのをみたせいもあるでしょう。まるで墨絵のようなこんもりとした山の麓になんらかの列車をつかって降り立ちます。亡くなった両親が先に歩いていて、私もその後をついてホームを歩いていきます。登山口とか山麓口、そういう名前がついていたのですが、駅名の看板が何故か普通の鉄道駅にあるものでなく、バス停みたいになっていたのが不思議でした。あと駅舎がなく、コンクリのホームだけというのも。駅員さんは・・・いたかもしれません。とにかくド田舎の冬のようにこんもり積もった雪(でも何故か、ホームはコンクリがきれいに見えていたような)と静寂さがそこにはありました。ホームをおりて、歩行者用のちいさな踏切を渡ってしばらくいくと、半ば雪に埋もれた宿がありました。その先や横のほうへ進むとちょっと立派な看板がみえたのですが、何故かその小さな宿に入っていきます。
 その宿の様子を説明するのは難しいですね。茅葺きのようなのですが、白川郷にあるような伝統的な高い急勾配の屋根ではなく、何故か平らな屋根なのです。そして、何人かの人が屋根にあがったり周囲で雪かきをしていて、両親と私はその中の人に声を掛けて宿に泊まる事になります。まるで映画の俳優さんにジャックインしてシンクロしつつ、本を読むように受動的に映像とかを楽しんでいる感じですね。さて、泊る前に、マッチなどの火のたぐいは使わないようにと念書がいると宿の主人が言います。その後、しつらえは和風のような部屋に通されるのですが、なんとも天井が低いような。座ったままで、首をいつも傾けていなければならないくらい。多分、まるくなって寝ていたせいでしょう。不便だなと思いつつも、風情があるなぁとか感じつつ、両親と何かの話をしたり、何故か習字や絵を描いたり・・・よくわからないまま目が覚めました。
 それにしても、駅に降り立ったときとホームから降りたときの風景が本当に印象に残った夢でしたね。多分、郷里にずっと帰っていないために、郷里の冬が懐かしいからでしょうか。確かに不便で寒くてジメジメして辛い冬ですが、それでも子供の頃から「冬というものはああいうもの」と感じてきたものですし。なんか、自分でただ覚えておきたいがための書き込みですが、まぁそういうことがあったんですよ、ってことで。