小料理屋さつき

かつて「はてなダイアリー」にあった「小料理屋さつき」をインポートしたもの+細々と。

形影相憐

 雅子さまのことについて皇太子さまがお話をなさり、その内容について話題になりましたが、ふとそれをうけて思い出したことがありました。まだ雅子さまが皇太子妃候補の噂の一人として取り上げられていた頃、彼女を撮影した映像をTVで見ました。どこかの都市をカメラのレンズが自分に向けられているのを不満に思いつつも、背筋を伸ばしてサッサッと闊歩する姿でした。外務省のお仕事をされていた、ということは、言うべきことをきちんと言ったり、相手の出方をみてピピッと対応を変えたりという外交に必要な頭の回転の早さと行動力を兼ね備えた闊達なお方だったのだと私は思います。皇太子さまはそんな闊達な彼女がキラキラとして魅力を感じたのかな、なんてちょっぴり思ったり。でもきっと皇太子さまはその一方でお悩みになったと思います。雅子さまが、お母様であられる皇后陛下が歩んできた悲しみを将来同じように感じ、その辛さに身を削られる思いになるのではではないかと。当時、高校生だった私は、以前ここで書いたように、駅前でバスを待つ間に本屋で「噂の眞相」を立ち読みするのが好きでした。その頃の「噂の眞相」に、小和田家の関係筋の方のお話として、彼女が皇室に嫁すことについて非常に悲しく辛く思っているというのがありました。別にこれは小和田家の方だけでなく、少なからぬ方のお気持ちだったのではと思います。
 その後、ご成婚となり、雅子さまのお姿などが女性週刊誌やTVで報道されました。緩やかな動きにゆったりとしたほほえみ。皇族らしいふるまいを叩き込まれたのかな・・・とあの闊達に歩く姿を思い出し、ちょっと寂しく感じました。その気持ちは今でもあります。
 確かにどこかの国の王室のようにちょっとやんちゃすぎるというのは困りものですが、雅子さま本来の闊達さ、イキイキとした所が再びよみがえり、そんな皇太子妃、そして将来の皇后陛下がいらしてもいいんじゃない? って多くの人が思って欲しいって思います。そして、政治や外交がらみのこと以外ならば事前にチェックを受けずに自由に発言をしたり、日頃思われたことなどをつづった本を出版されてもいいんじゃないかなって。だって、私は雅子さまの好きな色や、ペットを飼うなら何がいいかな、とか、子供の頃大事にしていた絵本やコミックやぬいぐるみはなんだったかな、とか、愛子さまとプリクラとかしてみたいなーとか、そういうのって知りたいなって思いますから。別にそれを知ってなにがあるかっていうと、特に何もないかもしれないけれど、でも親近感っていうのかな、そういうのはもっと湧くとおもいます。
 ほんと、にこやかに・・・じゃなくって、元気よくニコッ! と笑ってこれまた元気よく手を振る皇族の方がいらしたっていいよねって。だって、同じ人間だもの。ね?